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『仲間になりたそうにこちらを見ている』状態になるまで、距離を縮めていくには

 セブンイレブンで働いて16年目の私ですが、それだけ働いていれば考え方や心の状態は数年ごとに変化していることに気づいたりします。

『仕事たのしー\( 'ω')/ヒィィイィハァァアァアア!!!』な時期から『触れるもの皆傷つける』レベルで謎に心がざらついていた時期まで、色々とありました。

どうせ働くのなら当然、前者の楽しい無敵状態の方が良いわけですがお客様に対して気持ちの上がり下がりがあった時、
お客様は、味方になった時最強の味方になる
ということを失念していたように思えます。
某ゲームの『仲間になりたそうにこちらを見ている』のような状態にまでなると仕事がめちゃくちゃ楽になります。
接客業のストレスの元である人間関係(従業員同士と店長などと、お客様)の内、およそ半分はクリアしたことになるからですね。

ではそのために何をするべきか。
ということになりますが、目指すところと同じく、やはり某ゲームに習うところが多いと思います。
今回は3つのポイントに絞って考えてみましょう。


1 肉をあげる

仲間にするために相手に肉を与えることがありますが、ゲームだと何段階か肉の品質があって、私は損しないようにちょうど良いものをちょうど良い数渡すことを考えた子供時代を過ごしていました。

お客様との距離を縮めるのにも、ちょうど良いものを図る必要はあると思っていて。
これは常連の方に限った話にはなりますが例えば、箸は要るのか袋は必要なのか煙草はどれか、また珈琲を買う方はどのサイズか、といったことをある程度覚えておいて先に動き出すなら、喜んでくれるお客様は少なくないと思います。

その日に必要な物がもし違っていても良いんです。『あなたのことを覚えていますよ』もしくは『覚えようとしてますよ』というメッセージは、そんな小さなことでも伝わります。
言葉で『いつもありがとうございます』と言うよりも、大切なことだと私は思います。

もちろんゲームのように、それですぐに距離が縮まるということはないかもしれませんが、コツコツと積み上げていくなら信頼を勝ち取ることはできるはずです。

↑この記事でも書きましたが、今は無難で無気力な接客をする人が増えています。
相手のことを考えた丁寧な対応をすれば、その時一見さんでも、そこから常連さんになってもらえる可能性もありますね。

ゲームの肉は消費アイテムですけど、接客業の出す心遣いは減るものではないので、バンバン使っていきましょう。

2 攻撃されても耐える

さて、ゲームで仲間になるのは、相手を倒した後になります。(本当に倒しちゃだめですよ。念の為 笑)
ということはある程度攻撃されることがある、ということ。

接客をしていて文字通り攻撃されたのなら、それはポリスを呼んでいただくとして笑
お客様の言葉や態度で、傷ついたり苛立つことってあると思います。
ないとしたら、本当に素晴らしいことなのですが現実的にはあり得ないでしょう。残念ながら、ですが。

それでもお客様との距離を縮めて仲間になってほしい、ということを意識していれば、ある程度の言動は受け流せるようになってきます。

むしろ、失礼なことをされた時こそ心を乱さず丁寧に対応するなら、その人やその対応を見ていた人がいわゆる仲間になる確率はグッと上がると思います。
ピンチをチャンスに、というのはなかなか難しいものですが、この場合はまさにチャンスになり得ます。頑張りましょう!

3 仲間になり得ないものもいる

これまでお客様との距離を縮めるのに必要なことを考えてきましたが、仲間になり得ない方もおられるという現実を考えて終わりにしたいと思います。

ゲームでも、ボス級の存在は仲間にできませんよね。それと同じように、丁寧に接客をして、いつも頼まれるものを覚えて、自分にとって失礼だと思うようなことをされた時に耐えていても、全然距離が縮められない方はおられます。

そういう方もいるんだと割り切ることが大切かなと思います。
また、人の状況や考え方は変わるものです。
すごくいい人だと思っていた人が、いつの間にか嫌なことをしてくる人に変わることもあります。
悲しいですし寂しいですけど、受け止めましょう。

ここまでつらつらと書いてきましたが、接客業に、こうするべきという正解はありません。
それで悩むことも多いですけど、だからこそ面白いとも思います。
この記事が、接客業をしている誰かの為になればとても嬉しいですし、こうやって考えている人もいるんだと知ってもらえたら幸いです。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。それでは。




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