UXライティング思考#1~これって、もうクレジットカード抜いていいの?~
先日、飲食店での会計時にクレジットカードで支払うときに、「そういえば、カード払いのこのタイミングでたまに戸惑うよなぁ」という場面に気付いたので、とあるクレジットカードリーダーのUXライティングについて考えてみました。
●「支払い完了時の画面」でこう表示されるけど…
僕の持っているJCBのクレジットカードは、カードリーダーに差し込まないと決済できないタイプなのですが、以下のような支払い完了画面でたまに迷うことがあることに気が付きました。
●もうカード抜いていい?
それは、「これってもうカード抜いていいの?」という迷いです。
上の画面が表示されているのですが、カードを抜く手が一瞬止まってしまうんですよね。
そして、その様子を見ている店員さんに「もうカードお取りいただいて大丈夫ですよ」と声をかけてもらってから、カードを抜いています。
よく考えれば「カードが承認された」=支払いが完了している
ということでいいと思うのですが、なぜカードを抜くことを躊躇ってしまうのか考えた時に
・まだレジ側で必要な操作が残っているのではないか?
・カードは承認されたけど、それでプロセスが全て完了したのか分からない
・もし未完了だった場合、カードを抜いてエラーになったら面倒
という不安があるためだと気が付きました。
「カードが承認されました(だからもうカード抜いて大丈夫です。アイコンもそれを表す緑です)」
という意図をこのUXライティングに持たせていると思うのですが、
この()の部分が読み解けるのって、作り手とリテラシーが一定以上高めの人なんじゃないかと思い、この一文があまりユーザー(大衆飲食店に来る人)フレンドリーではない気がしました。
●次の行動ステップの指示が書いてあると迷わない
差し込み式のカードリーダーでのクレカ決済の行動ステップは
なのですが、
★の部分のあとの「カードを抜いて、財布かケースにしまう」という次のステップに対し、それまでは操作指示や待機指示があるのに、★で指示が出なくなることが、躊躇する一因と考えました。
(これまでは指示が出ていたので、まだステップが残っているのではないか?という錯覚)
繰り返しますが、クレカ払いの一連の行動における最後のステップは、クレカをしまうことなので、
このように次のステップを行ってもよいという指示が貰えると、「もうクレカをしまっていいのだな」ということが分かります。
さらに、支払い完了したかどうかまでを知らせるなら、上の画像のようにすれば、より安心できそうです。(金額の下に「支払い完了」を追記)
前の画面までずっと金額が表示されてたなら、金額を消して「支払い完了」に置き換えてもよさそうです。
自分でも細かいこと考えるなぁと思ったのですが、今回はクレジットカードリーダーのUXライティングで気になることがあったので、記事にしてみました。
また、何か日常で気になったことがあれば書いていきたいと思います。
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