図書館という情報源の塊について
幼少期。私は図書館の虫だった。図書館に入り浸って本を貪る生き物だった。幼少期に喰っていたのは主に物語である。様々な物語の中で夢想的な旅をしてきた。一番心に残っているのは黒ねこサンゴロウという旅猫との思い出だが、一番波乱万丈だったのはハツカネズミ、ミスビアンカとの冒険だろう。あれほど恐怖という快感を味わったことは無い。
その頃から既に物語の便りは綴っていたのだがそれを世界に放出するという概念はまだなかった。一番心が美しかった時期かもしれない。その概念が頭の中にできあがったのは