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私が勝手に想像した愛鷹山

静岡県の富士市・沼津市・長泉町・裾野市に
またがる愛鷹山(あしたかさん)。
足高山とも書きます。

赤城山のようななだらかな裾野を持ち、
地図をみると御嶽山のような巨体を想像させる。
以前から気になっていたこの山域に
やっと足を踏み入れました。

実際歩いてみるとデデンと天に向かって突き出ていて、
自己主張を感じさせるところがあります。
まさに日本二百名山という
冠👑にふさわしい山容です。

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が社会的な知名度でいくとどうでしょう。
愛鷹山のはるか頭上には富士山があり、
その影が愛鷹山の上に重くのしかかっています。

それはスターの座を奪われて、
雑用係に転落した役者のようです。

富士山にみんな目を奪われているとき、
この山は舞台下で苦い表情をしています。
アンコールと拍手の音が鳴り響く中、
愛鷹山はどのような気持ちでそれを聞いているのでしょうか。

「ああ、あの富士さえいなければ、
 ぼくも駿河のシンボルになれたであろう。
 『足』なんて呼ばれることはなかっただろう」と。

そんな陰キャラを
勝手に想像して

愛鷹山に、一礼。

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