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ベトナム人エンジニアを雇って分かった7つのこと

うちの会社にベトナム人を雇ってから1年と少しが過ぎました。最前線でバリバリやってもらっているという感じではないのですが、エンジニアの戦力としてはとても助かっています。
そして、ベトナム人という特性も少し見えてきたので、今後ベトナム人を雇おうと思っている方へのアドバイスという意味も込めて書いてみました。

1. 昼寝をする

ベトナム人は昼寝をします。ほぼ100%毎日します。
ベトナムで日系会社を訪問したときも従業員のみなさんは昼寝をしていました。オフィスの電気を消して寝ます。

うちのTくんはこんな感じで寝ています。

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ベトナムのカフェにいったときはこんなくつろいで寝ていました。
カフェでお昼寝するのもOKみたいです。

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・結論
ベトナム人を雇ったときは昼寝環境を用意してあげてください。
寝る場所を提供するわけではないのですが、うちはTくんが寝ているときはほかの従業員は少し静かにしています。


2. 意外と上下関係が厳しい

去年はベトナムの大学に教えにいったり、ベトナムの日系会社とやりとりすることが多かったので、Tくんにメールを書いてもらうことが多かったのですが、ときどき「そのメールは松村さんから出してください。」と言われることがありました。僕はベトナム語が書けないので、まずは僕が日本語で文章を作って、Tくんがベトナム語に訳し、そして僕が日本語とベトナム語を両方書いたものをメールで出すという感じです。

ベトナム語同士なのでベトナム人同士でやりとりしてあとの結果を教えてくれればいいのにと思ったのですが、どうも目上の人にはメールを書きたがらないのか、もしくは失礼にあたるのか、年上(もしくは地位が上)の人にはそれなりにこちらも上の人がやりとりしないといけないようです。

ベトナム語を少しでもかじったことがある人ならわかりますが、年上、年下、男女ですべて「あなた」と「わたし」の呼び方が変わります。これは勉強するときにかなり細かくて混乱します。
日本語でももちろん「僕」「俺」「あなた」「お前」など変わりますが、それよりももう少し厳格です。

Tくんが面倒なのか、メンツのためなのかはよくわからないですが、上下関係は想像以上に厳しいです。

結論
ベトナム人同士のやりとりも勝手に任せないで、彼らの上下関係を把握することが大切です。

3. テトは全力で休む

テトとはベトナムの旧正月のことです。中国、韓国などその他東アジア圏と同じようにベトナムにとってテトが本当の正月になります。そしてそのテトを一年で一番心待ちにしています。

みてください、下記はTくんのスケジュールですが、彼のもっている有給休暇全部+代休を使ってすべてテトの休みにつぎ込んています。それも何ヶ月も前からこの日だけは空けています。
まあ有給というのはそういうものなのでいいのですが、他に休みたいときがでてきたときはどうするのんだろうなと思います。

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結論
年度末で会社が忙しくてもテトは大事なので休ませてあげるようにしてください。


4. 日本語英語はまったく通じない

ベトナム人は一般的に英語がそんなに上手じゃないです。特に会話は日本人と同じくらい苦手です。
(逆にメールなどはかなり上手です)
なので、日本語英語とベトナム英語は同じ単語でも全く違った発音になり、まったく通じないです。
わからない単語も英語で話すより日本語で話したほうがましです。

ちなみにローマ字読みも全然違うので、スペルも通じないです。例えばHTMLは僕たちは「エイチティーエムエル」と発音しますが、彼らは「ハテムル」(どこかのサービス名みたいですね)と発音します。

さらにTくんは日本語の英語発音をなぜかバカにするので、社内では単語がわからなくても英単語で説明しなくなりました。(文章にかけば通じます)

結論
英語の単語を伝えるときはカタカナ英語を避けて、英単語を紙に書いてください。


5. 健康系グッズが大好き

これは仕事とは関係ないのですが、普段生活費を節約しているベトナム人(仕送りするためだと思われます)も健康グッズに関しては結構お金を惜しみません。
例えばTくんはそれなりに値段のするサプリを定期購入していたりします。

また、故郷のお父さんとお母さんに下記のブレスレットを買って帰ったそうです。

今度は血圧計を買いたいと言っていました。
まあそれだけ日本の健康食や機器に信頼があるということの証拠ですね。

結論
特に働くことと関係ないですが、ベトナム人向け健康グッズインバウンド需要は今後かなり伸びると思います。


6. 意外と日本のオタク文化に興味がない

これは彼だけかもしれないですが、親日国家ベトナムと言われているくらいなイメージがあるベトナムなのですが、Tくんはそんなに日本のオタク文化に興味がないです。

日本で何をしたいと聞くと「桜をみたい」や「スキーをしたい」など教科書にのっているザ日本の情報しか知らない感じです。
少々マンガやアニメは知っていますが、今まで出会ってきた中国人、台湾人、そしてイタリア人、フランス人までもが日本のアニメや音楽について熱く語ってくれたことを考えるとなんとも拍子抜けです。

こちらとしてはもう少しそのあたりの話をしたいと思っていたのですが、今のところそういったベトナム人にはたくさん出会っていないです。

結論
ベトナム人にはまずは「桜好きですか?」などとかなり表層的な会話から始めるのがコツです。


7. サッカー大好き

上記のこととは逆に、サッカーについて興味を持っていないベトナム人はいないです。
特にベトナム代表のサッカーが好きなのでJリーグやヨーロッパリーグについては話は盛り上がらないですが、サッカーは鉄板ネタです。

結論
会話のネタに困ったらサッカーの話をしてみてください。
「最近ベトナムサッカー強くなったね」というのが一番の褒め言葉です。

最後は少しネタぽくなりましたがTくんは社内では人気者で、ネタとして扱われるくらい会社にフィットしているという結論です。

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