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生い立ちその6 30代〜現在について

こんにちは。ちゅんです
私の生い立ちについてつらつら書いてきましたが
生い立ちシリーズは今回で一応ラストになります。

まだお読みでない方はぜひ生い立ちその1から
読んでみて下さい。

30歳になってから生活はまぁまぁ安定してきました。ただ色々とあったのも事実です。

色々あったその1。
親戚がバタバタ亡くなったこと。
東日本大震災でも危険を免れた我が親戚ですが、
そのうちの伯母さんが癌で亡くなりました。まだ50代でしたが、病気は本当にどうにもならないんだなと思いました。末期だったので在宅医療に切り替えていたので、亡くなる少し前に家族で会いに行きました。
すごく辛かったのが、これから先いつ亡くなってもおかしくない家族を前に、悲しみや不安でいっぱいになっている親戚に何とも声をかけられなかった事です。
そのあと、伯父さんと祖父が数年おきに亡くなりました。不謹慎と思われるかもしれませんが、良い意味で私の作品の根本的なコンセプトの琴線に触れた出来事がこの期間にありました。従兄が、伯母さんの火葬の間にふと姿を消してしまい(彼が喪主だったので焦った)みんなで慌てて探しに行ったところ、従兄は火葬場の外で一人で空を眺めて佇んでいました。
みんな声を掛けれずに遠くから様子を見守っていましたが、彼が見つめていたのは空ではなく、火葬場の煙突からのぼる白い煙でした。きっと伯母さんが空に帰って行くのを見届けたかったのだと思います。
人は亡くなったら焼かれて煙になる。ほんとに空に帰るんだなと私もハッとしたのです。
目に見えないものでも大事なものって沢山あると思いますが、この火葬場での出来事が作品の大本のコンセプトに大きく響いています。

色々あったその2。
上記の親戚との出来事と並行した時期からですが、
(noteの別の項でも書き連ねてます)30歳の時から
私はパニック障害を発病しました。夜中の過呼吸と動悸、手の震えや悪寒、パニック発作はまさに死の恐怖がどどっと襲ってくる感じで、本当に怖いのです。
脳の神経伝達物質の異常(どうやら危険信号を感知するところがバグっている状態らしい)で、投薬治療を続けて何とか2年で寛解しました。
あの一連の発作はなんだったんだろう、と忘れてしまうぐらいまで回復しましたが、結婚して2人目の子を妊娠し、8ヶ月に入った頃にいきなり過呼吸が再発しました。医師の助言の元、再度投薬治療が始まりました。お腹の子が大丈夫なのか余計不安でしたが、薬の影響もなく無事生まれてきてくれました。
ところが、この2度目のパニック発作が治ってきたと思ったら更に2年後の現在、再再発しました。
振り出しに戻りましたが、投薬治療とたまに通院するくらいで様子を見つつ生活しています。
この病気自体も作品に影響は少なからず出ていると思います。

色々あったその3。
長男を早産。
32歳の時に一人目を出産したのですが、これはnoteの別の項でしなぷすちゅんのコレクションのコンセプトにしている位思い出深いエピソードです。
妊娠8ヶ月目の時、頭が割れるぐらいのレベルの頭痛が突然頻発しました。なんかヤバい、と完全に直感ですが思いました。ちょうど、夫婦2人での出産前最後の旅行という事で温泉に行っていたのですが、宿泊先でも寝れないくらいの頭痛が起きて、旅行の帰りにそのまま産院へ連絡して診察を受けました。
重度の妊娠高血圧症候群と切迫早産で、血圧が190くらいまで上がっていて、行って5分くらいで緊急帝王切開が決まりました。あのまま放置してたら、弛緩発作?けいれんみたいなものが起きて多臓器不全になって危なく死ぬところだったそうです。
また、産院に着いた頃には陣痛も始まっていたそうです(全然自覚なし)
息子は元気に生まれてきてくれましたが1200gちょっとの早産児だったので、そのままNICUへ入院しました。初めて生まれた子が早産だったので色々と手続きやケアが通常と異なり、なかなか特殊な出産でした。その時、生まれたての息子の写真をNICUの先生が撮ってくれて、今でも印刷して財布に入れています。

というわけで、30代から現在進行形で、生と死、病気など色々体験をしたのが創作にも多少なりとも影響してるのかなと思います。
ただ、その体験そのものをテーマに創作しないのは、
作品と私個人は別個のものであると考えているからです。作品そのものは私から生まれて来ていますが、生まれてからは一つの個体として独立しているイメージです。あとは、テーマとして人間の感覚の限界値を超えた世界を作りたいと思ってるので、永遠に答えがでないもの、またはループ性のあるものに魅力を感じます。

作品のディスクリプションに細かい事はあまり書きませんが、こんな人間が作ってるんだよ程度に認知して頂けると幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

ちゅん

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