第737回 2020/4/21〜5/4の歴史ニュース
1、時間の感覚を失わないように
外出自粛の連休ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
私はといえば一応カレンダー通りの出勤なのですが
最近は曜日感覚どころが日付感覚すら失いそうになります。
毎週月曜日はフォロワーさんたちがTLに流してくれた
歴史ニュースをまとめてご紹介していましたが
すっかり隔週が定着してきましたね。
世が治るまでこのくらいのペースがいいのかもしれません。
さて、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。
ちなみに前回はこちら。
2、今週の10件
①京都市東山区の五条坂で京焼の窯跡を発掘調査 R14
②三重県桑名市の市立博物館で臨時期休館中に実施した資料調査で新発見 R12 C
③文化庁文化審議会は史跡整備の新基準を示す R43 C
④岩手県一関市の室根山登山道で伝説の石仏を発見 R26
⑤福島県立美術館と博物館で久しぶりに事務方の館長が就任 R66 C
⑥スボン大学の保存学者マリア メロ氏が失われた青色染料「フォリウム」を再現に成功 R9
⑦中国とタイの研究者らが雲南省周辺の懸棺葬の起源をDNA解析で明らかに R28
⑧旧福井藩士の家に伝わる古文書約120点を福井県立博物館へ寄贈 R4
⑨栃木県日光市の輪王寺で徳川三代将軍・家光の370回忌法要を参列者なしで実施 R38 C
⑩奈良県大和高田市で新庁舎建設に先立つ発掘調査で弥生時代後期の集落跡が見つかっていたにも関わらず成果を非公表に R39
3、こんな話題もあったね、という記録
いかがだったでしょうか。
貴方が気になるニュースもあったでしょうか。
③の話題については既にnoteで所見を述べました。
⑨のように、宗教行事や歴史ある祭りもどんどん中止や縮小を余儀なくされるケースが多くなっています。
働き方や経済活動のあり方は変わらざるを得ないのはわかりますが、
伝統を守っていくことがより大変になるのは口惜しいですね。
そんな中で②のように臨時休館で展示・普及活動ができない代わりに、
普段腰を落ち着けて取り組むことができない、調査研究で成果があがる、
というのも皮肉なようですが、不幸中の幸いとでもいうのでしょうか。
図書館が閉館していることもあり、研究する、と言っても不便な点も多いですが
こんな時でもやるべきことはできるのが
直接資料に向き合っている博物館・資料館の強み、といったところでしょうか。
まだ速報ですが新たな局面も視野に入ってきました。
活動再開を決めるのは誰なのか、全国で統一された基準が示されるのか
不透明な点も多いですが、博物館にもまだ試練の時は続きます。
私の紹介が悪かったのかあまりリアクションがなかったですが、
⑥の話題が個人的には気になっていました。
失われた色を求めて科学的な分析を加えた結果、未知の物質を発見って熱い展開だと思うんですけどね。
そんなこんなで私は本日も変わらず生きています。
皆様もぜひこの苦難を乗り越えていきましょう。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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