第836回 2020/8/11〜17の歴史ニュース
1、そろそろお盆も終わりですね
いつもと違う動きをしているからか、なんだか落ち着かないお盆を過ごしていました。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
連日暑い日が続いていますが、どうかしっかり対策して乗り切りましょう。
さて、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。
ちなみに前回はこちら。
2、今回は偶然全て国内ニュース
①宮崎県延岡市の個人が西南戦争最後の激戦地・和田越の調査記録をまとめた冊子を刊行 R16
②滋賀県大津市の聖衆来迎寺が所蔵する仏画の裏面に、戦国武将・明智光秀の妻熙子の戒名を発見 R19
③兵庫県加古川市広沢山遺跡で新たな古墳を発見 R2
④上野の東京国立博物館で特別展「桃山-天下人の100年」を開催。2020年10月6日〜11月29日まで R13 C
⑤東京都世田谷区の静嘉堂文庫美術館を拠点に全国の高校生が国宝「窯変天目」を取材 R8
⑥滋賀県甲良町の西明寺で国宝の本堂の柱に菩薩像があることを赤外線で確認 R13
⑦熊本県人吉市の国宝・青井阿蘇神社で、奉納刀の修復でクラウドファンディングを実施 R30
⑧福島県会津若松市の官民組織・会津若松観光ルネッサンス協議会が、会津のキリシタン文化を観光資源化する調査研究に着手 R15 C
⑨高知県越知町の横倉山自然の森博物館で、過去の企画展を振り返る「帰ってきた きかくてん展」を開催。9月22日まで R6
⑩広島県広島市の平和公園内で発掘された被曝遺構の公開へ R15 C
3、チャンスは作り出すもの
いかがだったでしょうか。
お盆期間中にも関わらず、調査成果の話題や、展示会のお知らせなどが数多く発信されていました。
なかでも、熊本の青井阿蘇神社の奉納刀修復にかかるクラウドファンディングの話題は反響を呼んでいましたね。
Twitterで見かけた時にはまだ公開前だったにも関わらず、この原稿を執筆している8月17日夜の時点で目標金額の4倍、2000万円が集まっています。
まだ残り29日以上あるのにですよ!
公式発表によると目標金額500万円は開始一時間半で達成とのこと。
いくら刀剣ブームとはいえ、すごいものですね。
文化財保護の可能性を見た思いです。
一方で⑩の被爆遺構の発掘調査についての話題はもっと広まって欲しいところです。
かの原爆ドームも維持管理に相当の資金と労力がかかっているとうかがいましたが、
こちらは新たに調査成果を保存し、展示する施設を建設すると言うのです。
かつて繁華街だった場所も原爆により一瞬で焼け跡に。
盛り土をして平和記念公園となっていましたが、これを発掘すると、当時のアスファルト舗装された道路が見つかったとのこと。
道路遺構の展示の他にも火災で炭化した畳や板材のレプリカや被爆前の街並みの写真などを展示するスペースが設けられるとのこと。
実物が語る迫力をどこまで伝えられるものになるのか、興味深いですね。
伝えたい価値をどう伝えるか、
その手腕が求められる時代です。
本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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