第1204回 2021/10/19〜25の歴史ニュース

1、一週間の記憶があんまりない

今週はなぜかニュースのピックアップが捗らず、10件に満たない結果となりました。

そんなに忙しかった印象がなかったのですが。

まあそんな時もありますよね!

さて今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。

ちなみに前回はこちら。

2、ニュースヘッドライン

①鹿児島県伊仙町の才上遺跡の発掘調査結果を発表 R15

②70歳で考古学の博士号を取得 R25

③静岡県浜松市の秋葉神社上社神門の建材から、建造時の江戸時代に描かれた戯画を発見 R4

④青森県青森市で世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の活用をテーマに関連4知事が会合 R2

⑤長崎県大村市で16世紀にキリシタンによる焼き打ちを受けた禅宗寺院、聖宝寺の関連施設の跡を発見 R3

⑥京都市下京区の美術館「えき」KYOTOで「能面100 The Art of the Noh Mask」を開催 R9

3、人も施設も

いかがだったでしょうか。

皆様の気になる話題もありましたでしょうか。

個人的には②のニュースが一番印象的でした。

もと日本史教員とはいえ、還暦をすぎてから大学の門を潜り、

第一線の研究者に師事して、若い学生たちに混じって本気で博士論文を書く、

それは並大抵の努力では叶わないことだと思います。

でも本来大学って若者だけのものではなく、いくつになったって

本気で学問をしたい人には門戸を開いているはずです。

少子化が進んで若者が減った分、人口ボリュームも多い世代が再び学び舎に戻ってくる姿が当たり前になったら、日本の学術的な分野も活気を取り戻すのではないかと思います。

行政においても「生涯学習」とは謳いつつも、

体験学習に参加してくれる小学生と、歴史講座を受講してくれる高齢者がメインターゲットになってしまっているのがとても残念です。

その中間、若者から壮年までの忙しい方でも、月に一回でも学習会や読書会などを企画して集まってくれたら、きっとその町は活性化すると思うんですよね。

さて④の話題は世界遺産登録を果たした北東北と北海道の知事がサミットを開いた、という話題。

記者の琴線にたまたま触れたのか、本当に一番ホットな話題だったのかはわかりませんが、

新たな「センター」を作ろうという話が。

もちろんビジターとしては、まずこの施設に行けば世界遺産の全体像がわかって、どこを訪れたらいいかという計画を立てられる施設、というのはありがたいことでしょう。

でもせっかく作るのであれば「活用」「情報発信」の先端部分だけではなく

根っことなる調査研究部分も充実してくれると理想的ですよね。

地元の弘前大学さんとがっちりタックを組むとか。

収蔵庫とかバックヤードが広くとられていると、有用な施設になりますし

何か一つの分野の分析能力に特化した設備があると、全国から資料が持ち込まれて比較研究のきっかけが生まれるかもしれませんよね。

まだ話題が出ただけですが、世界遺産の魅力を高める施策であれば文化庁からの補助金が大幅に見込めるでしょうから具体的に動き出すと早いかもしれませんね。

楽しみに待っていましょう。

本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。





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