第636回 2020/1/21〜27の歴史ニュース

1、様々な困難を乗り越えて

大河ドラマ「麒麟がくる」はじまりましたね。

なかなかリアタイはできていませんが、録画したものを追々見ていこうと思います。

さて、毎週月曜日はフォロワーさんたちがTLに流してくれた

歴史ニュースをまとめてご紹介します。

ヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。

前回はこちら。

2、今回も15件の話題をご紹介

①熊本県益城町の役場跡で弥生時代の墓地を発見 R54 C

②行方不明になっていた横井小楠の書状を発見 R39 C

③宮城県栗原市の入ノ沢遺跡から出土した弩機が県指定文化財へ R46 C

④中国遼寧省葫芦島市の東大杖子墓地遺跡で発見された「とんぼ玉」を科学的に分析 R26

⑤石川県金沢市の西光寺所蔵の「銅造菩薩立像」を市指定文化財へ R85 C

⑥滋賀県多賀町の多賀神社でNHK大河ドラマの初回に合わせ明智光秀の書状を限定公開 R60 C

⑦大分県臼杵市の臼杵磨崖仏の修復現場を公開 R22

⑧福島県川俣町の前田遺跡で出土した木胎漆器に紋様が施されていることが判明 R22 C

⑨静岡県浜松市の舞阪郷土資料館で浮世絵に描かれた江戸時代のノリ文化を紹介する展示会を開催。3月29日まで R

⑩京国立博物館で昨年1~2月に開かれた特別展「顔真卿―王羲之を超えた名筆―」の図録が第61回全国カタログ展の図録部門で文部科学大臣賞に R21 C

11奈良県奈良市の平城宮跡歴史公園の隣接地に、奈良県が正倉院を再現した施設の建設を計画 R23

12徳島県徳島市立考古資料館で「庄・蔵本遺跡の人々のくらしと文化」と題した展覧会を開催。3月24日まで

13滋賀県大津市の坂本で発掘調査 R17

14孝明天皇から会津松平容保に下賜された御宸翰の添え状の草案とみられる文書を発見 R23

15愛媛県松山市で市の指定文化財でありながら行方不明になっていた銅剣を再び買い取る R112


3、博物館資料は誰のものか

いかがだったでしょうか。

もっともリアクションが多かったのは15の話題。

市の指定文化財になった時点で適切な対応をすべきだったということなのでしょう。

今回は代替わりでうまく引き継がれず、市場にでてしまったというもの。

このような事態にならないよう、指定文化財にしたからにはしっかりと台帳で管理し、定期的に状況調査をしなくてはいけないのでしょう。

今回は銅剣でしたが、全国的に見ると日本刀でも指定文化財になっていながら所在不明になってしまっているものも少なくありません。

文化財の所有者が変わると行政への手続きが必要だ、ということを認知してもらわないといけないようです。

ニュースではありませんがこちらのツイートが最も印象に残りました。

県立博物館で学芸員として働くための最短コースが県教委の教員になって

配置転換を希望する、という内容については衝撃を受けました。

確かに私も前職では教員から異動してきた同僚とコンビを組んで

発掘調査を何度もやっていました。

専門職の凝り固まった方より、専門外であることを所与の条件として受け入れ

学ぶ姿勢を見せてくれた方がたくさんいましたし

小学校への出前講座や現地説明会などではコミニケーション能力の高さに

改めて感心した場面もありました。

だたこれはあくまでも人事交流として+αを狙うものであって

それが本流であることにしてしまうのは抵抗があります。

ぜひ貴方のご意見もお聞かせください。

本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?