第1180回 2021/9/13〜20の歴史ニュース

1、中秋明月イブ

明日は中秋の明月ですね。

1日前でもお月さまはとても大きく輝いていました。

心なしかいつものTLにも空を見上げている方が多く見られました。

どこで見ているかもわからないですが、この同じ月を見ている、というだけでなんだか連帯感が生まれてきます。

さて今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。

ちなみに前回はこちら。

2、ニュースヘッドライン

①中国四川省文物考古研究院は同省広漢市の三星堆遺跡の発掘調査成果を公表 R5

②静岡県浜松市の浜松城跡二の丸御殿の礎石を発見 R10

③北海道千歳市のキウス周堤墓群の調査を開始 R7

④長野県佐久市の香坂山遺跡で発掘調査が進む R9

⑤青森県六ヶ所村でレーダー探査などの遺跡調査へ R18

⑥中国浙江省文物考古研究所の研究者らが銭塘江の中上流域で約9千年前に籾米などを用いた酒の醸造が行われていたとする論文を発表 R13

⑦群馬県前橋市の赤城温泉郷近くで、数体の仏像が安置された岩穴を確認 R10

⑧福井県福井市で一年後に控えた一乗谷朝倉氏遺跡博物館(仮称)の開館に向け、PRイベントを開催予定 R4

⑨広島県立歴史博物館で中国・清朝皇帝がかつて所有し、関東大震災時に焼失した巻物「海洋清晏図」の写本が所蔵品の中から見つかったと発表 R27

⑩岩手県文化振興事業団埋蔵文化財センターは9月23~26日、宮古市磯鶏沖の市民文化会館で「復興発掘調査展in宮古市」を開催 R8

3、人はやっぱり変わらない

いかがだったでしょうか。

皆様の気になる話題もありましたか?

個人的には⑧の一乗谷が気になります。

もう20年近くも前、大学生の頃に指導教官に連れられてゼミ旅行的に

一度だけ訪れたことのある場所。

中世に興味がある人が少なかった中、どうしてもみたいと頼んでコースに入れてもらった思い出。

整備が完了した暁にはぜひとも訪れたいところです。

⑨の話題も本来大陸にあるべきもので、原本が失われたため日本にある写本が非常に価値の高いものになる、というのは時たま耳にします。

ましてや今回はとある博物館に別の名前で収蔵されていたので、新たに発見、ということなのでしょう。

絵画を解釈する、ってやっぱり難しそうですね。

⑥も考古学徒の中ではよく話題に登る「酒はいつできたか」論争を彷彿とさせます。

上戸の人は人類の歴史とともに酒があった、と思いたいし、下戸の人は飲酒は比較的新しい時代の風習だと考えがちな印象。

私個人は大酒飲みでは決してありませんが、前者の考え方に近いと思います。

昔の人も今の人類も基本的にはあまり変わらないのではないかと。

辛いことや悲しいこと、怒りや不満でさえもお酒で緩和し

飲酒に伴うコミニュケーションで人間関係を円滑にする。

それを考えると感染症に怯え会食・宴会を自粛して巣ごもりして一人飲酒するような社会は人類がこれまでまったく経験したことのないものなのかもしれませんね。

そして世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の登録を契機に

調査が進展していくのはとても喜ばしいこと。

それでも登録前の方がよかった、とは思いますが。

何事も思うままには行かぬのが世の中の理。


本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?