第786回 2020/6/16〜23の歴史ニュース
1、出来事が詰め込まれすぎの日
なんだか今日は忙しくて
自席に一時間も座ってられないくらいでした。
新たな発見もあり、文化財が損なわれた悲しい出来事もあり、
建物の修復に向けて一歩前進があったと思ったら
視察対応で話を聞いているとどこか噛み合っていないような場面があったりと
右往左往の1日でした。
さて、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。
ちなみに前回はこちら。
2、10件もピックアップできませんでした
①駒井重勝の日記原本を発見 R44 C
②岡山県津山市南西部の佐良山古墳群の一つ、桑山5号墳でほぼ完形の脚付装飾壺が出土 R
③群馬県渋川市の金井東裏遺跡で発掘された「甲を着た古墳人」に注目 R50 C
④愛媛県西条市の北竹ノ下Ⅰ遺跡で龍泉窯青磁筆架が出土 R13 C
⑤長岡京跡で仁和寺と同笵瓦が出土 R18
⑥和歌山県かつらぎ町の高野山参道が毀損 R39 C
⑦トゥヴァ共和国のサリグ・ブルンで発見された人骨が13歳の少女であったことが判明 R22 C
⑧約6000年前のアイルランドの大規模石造墳墓(世界遺産)に埋葬されていたヒトの全ゲノム解読から、新石器時代の社会構造が判明 R12
約6000年前のアイルランドの大規模石造墳墓(世界遺産)に埋葬されていたヒトの全ゲノム解読から、新石器時代の社会構造(親子ないしはきょうだいの近親相姦で生まれたエリート)の存在が明らかになったというNature論文の紹介記事(続く)https://t.co/zYnpdSycgU
— Jun Yasuda (@jyasuda1) June 19, 2020
3、正しい知識と信頼関係
いかがだったでしょうか。
貴方の気になる話題もありましたでしょうか。
個人的には⑥の文化財の毀損の話題が気になりました。
そういえばツイートはしませんでしたが
埴輪事件もありましたね
悪意があったわけではなく、軽い気持ちで、と説明されていますが
決められたルールを守るという遵法意識とか
それ以前に倫理観が薄まっているように感じてしまいます。
私自身も、遺跡に行けば土器や石器が落ちているのをみることができますよ、
と遺跡を身近に感じてもらうためにお話しすることも少なくありません。
それをむやみやたらに持っていっていい、と解釈されてしまうこともあるんですね。
史跡名勝についても、現状を変える際には手続きが必要です、と必ず指定時に説明しているはずですが
どうも軽くみられてしまっているな、というのは日々の業務の中でも感じることは少なくありません。
前者に関しては、落ちているから持っていってもいい、というのではなく、
どこにどんなものが落ちているのか、という情報に価値があるのだ、ということを丁寧に教えていくしかないですし
後者に関しては関係者とできるだけ信頼関係を築いておいて、なにか工事をする前に情報が得られるような体制にしておくことが必要になります。
これから子ども達に出前授業をする予定もありますので、
しっかり伝えていこうと思います。
本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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