第601回 2019/12/17〜23の歴史ニュース

1、継続は力なりなのに

今年も残すところ一週間あまりとなりました。

来週の月曜日は年末と言うことで、今年の10大ニュースということにしようかと思うので

通常運転は今年最後、と言うことになります。

私ごとですが、娘が流行りのインフルエンザに罹患してしまい、

私もいつ発症するか恐々としています。

仕事はなんとかなるでしょうが、noteが書けなくなるのが怖いですね。

考えてみればnoteを毎日書くようになってから大病をしていないような。

これもnoteの効能ですかね。

さて、本日もフォロワーさんたちがTLに流してくれた

歴史ニュースをまとめました。

ヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。

ちなみに前回はこちら。

2、今週も多様な話題がもりだくさん

①埼玉県歴史と民俗の博物館で企画展「縄文時代のたべもの事情」を開催。2月16日まで R18 C

②中国四川省眉山市の三蘇祠博物館で式蘇軒文物庫房の改築工事に伴う発掘調査で宋代の遺構を確認 R20

③和歌山市の府中遺跡で奈良時代の大型建物跡を発見 R20

④京都・嵐山に誕生した福田美術館で「若冲誕生~葛藤の向こうがわ~」展が開催。2020年6月20日まで R39 C

⑤中部大学考古学調査団がイラク北東部のクルド人自治区でアッシリア時代の楔形文字の入った首飾りを発見 R10

⑥東京日本橋の三井記念美術館で「国宝 雪松図と明治天皇への献茶」展を開催。1月30日まで R29

⑦熊本県天草市で出土した十字架が刻まれた石碑が市立本渡歴史民俗資料館の外に置かれたまま活用されていないことが判明 R26 C

⑧古代エジプトの都市アマルナの共同墓地から壁画に描かれる「円錐」の正体を探る資料が出土 R21

⑨中国江西省南昌市で六朝時代の大型墳墓群を発見 R25

10岩手県立博物館の学芸員が無断で行っていた切り取り分析は重要文化財にまで及ぶことが判明 R143 C

11大阪府の千坂赤坂村郷土資料館で楠木正行の直筆資料を特別公開。2月9日まで R9

12熊本県天草市の天草ロザリオ館、本渡歴史民俗資料館の寄託史料計180点に、職員が直接マジックペンで番号を付けていたことが判明 R69 C

13中国四川省広西市の協興生態文化観光パークで明代の墓から500年余り前の鶏卵ともみを発見 R34

14大英博物館でクレタ島から出土した3600年前の使い捨てカップを展示 R24 C

15カナダのブリティッシュ・コロンビア(BC)州シーモアバレーで日系人の街の跡を発掘 R24

3、負のニュースが強すぎて

いかがだったでしょうか。

貴方も気になるニュースありましたか?

リアクションが最も多かったのは10の無断切り取りの話題。

これに関しては以前、第一報を目にしたときに記事にしているので

なにも付け加えることはありませんが、

半年経ってもまだ多くの人の関心を集める話題だということはわかりました。

続いて新たに発覚した不祥事が12の寄託資料にペンで番号を書いてしまったという話題。

確かに出土遺物に「注記」といっていつ、どこから出土したかわかるように

必要事項を記しておくことがありますが、それは訂正ができるような

塗料を使っています。

博物館資料の大半については、荷札のようなカードとセットにしておくのが一般的だろうと思いますが、

それだって、粘着性のあるものは使いませんし、

荷札をくくりつけておくのも、和紙で作ったこよりを紐にして使っていたりします。

そもそも「寄託」というものは所有者が別にいて、

博物館がお預かりしているモノなので

直接書き込みをするということは「専門職員」でなくてもマズいことだと

思う感覚はなかったのでしょうか。

残念、という感情しか湧きませんね。

しかも同じ週に⑦で同じ天草市でキリシタンに関わるような石碑を活用できていない、という批判的な記事が出たばかりで、

市の歴史文化に対する姿勢が問われる事態になっていますね。

このような悪い評判が出てしまわないよう

襟を正していくしかないですね。


本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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