第1055回 2021/3/23〜29の歴史ニュース
1、人事異動で喜んだことなんてあったかな
いよいよ年度末。
我が職場でも人事異動が発令されました。
予想はしていたものの、人員が減らされ暗澹たる気持ちになっていたところに
ちょっと神経を逆撫でする言葉をかけられ、強い口調で反論してしまいました。
まあ愚痴っても始まりませんので、やるべきことをたんたんとすすめていくだけですね。
さて今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。
ちなみに前回はこちら。
2、今週のヘッドライン
①鎌倉歴史文化交流館と鎌倉国宝館がユーチューブチャンネル「かまくらミューズちゃんねる」を開局 R2
②秋田県が郷土食の調査を開始 R12
③スペイン南東部で4000年前の青銅器時代では女性が強い政治権力を保持していた可能性があると発表 R6 C
④山口県岩国市で資料館を集約し、新博物館建設へ R6
⑤「死海文書」の新たな断片を発見 R8
⑥愛媛県新居浜市で焼失したと思われていた公文書を発見 R14
⑦武蔵野美術大学 美術館・図書館で展覧会「膠を旅する——表現をつなぐ⽂化の源流」を開催。5月10日(月)~ 6月20日(日) R9
⑧大阪府吹田市の国立民族学博物館で特別展「復興を支える地域の文化――3・11から10年」を開催
⑨熊本大永青文庫研究センターが刊行した細川家文書の資料集に関ヶ原の戦いで連れ去られた「被害者リスト」を掲載 R7
⑩大阪大学などの研究チームが「開かずの薬瓶」の中身を素粒子で特定 R12 C
3、文化庁の施策と地方自治体
いかがだったでしょうか。
①にみられるように最近は文化庁でも動画配信に力を入れ、
続々と各地で製作された文化財普及に関わる動画が掲示されています。
ただ乱立していくと結局は淘汰が起こりますので
差別化、というか本来あるべき競争が働くのでそれはそれで大変ですよね。
我が街でも展示に耐えない、収蔵庫で日の目を見ない資料を
解説する動画でも作りたいと思っていましたが、編集の質などを比べられるかと思うと尻込みしてしまいますね。
というより人事異動で直属の上司が変わったので、今まで通り好き勝手やらせてもらえるかわかりませんのでしばらく様子見ですね。
文化庁といえば、新たに食文化をターゲットにしていこうという方向性が打ち出されましたが、
時を置かず、前県的な調査に乗り出すの秋田県(②の記事)は時宜にかなっていますね。
そして④の博物館統廃合の話題。
見通しもなく閉館・廃館されるものも少なくない昨今の情勢下で、
新規開館を目指すという姿勢は素晴らしいですね。
経済が苦しい時こそ、先行きが不透明な時こそ文化の力を信じて
先行投資すべきだと思いますね。
どこも10年の長期計画を立てて進めている割には
そういう視点が欠けているように思えますがいかがでしょうか。
公文書の管理にしても同様ですよね。
という主語の大きな話にて放言してもしょうがないので
まずは自らの足元を見直していくしかないですね。
本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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