第876回 2020/9/15〜21の歴史ニュース

1、自らの選択により責任が課される時代

ひと頃はシルバーウィークなどと称されて行楽に駆り出されていた連休ですが、コロナ渦中でどうなることかと思っていましたら

予想以上に人出があったようですね。

幸か不幸か私自身は隣町に買い出しに行ったくらいでしたのですが

みなさまはいかがお過ごしでしょうか。

多様化というか、コロナに対する危機感も人それぞれで、ある意味興味深いですね。

さて、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。

ちなみに前回はこちら。


2、技術の話題が重なりました


①長崎市の軍艦島が台風10号で被災 R18

②山形県高畠町の国指定史跡「日向洞窟」近くで、縄文時代草創期前半の竪穴住居跡を発見 R10 C

③北海道上士幌町の旧国鉄士幌線「タウシュベツ川橋梁」で劣化が進む R5

④愛知県東海市の聚楽園にある大仏が昭和初期の建造物としては驚異的な強度のコンクリートであることが判明 R19

⑤青森県弘前市の最勝院で仁王像の解体修理が行われ、胎内銘から県内最後の仏像であることが判明 R11

⑥北海道伊達市の有珠モシリ遺跡で縄文時代晩期の再葬墓を発見 R18

⑦石川県能登町の真脇遺跡縄文館で出土品の発掘現場をVR(仮想現実)の三次元空間で疑似体験できるイベントを開催

⑧福井県美浜町の興道寺廃寺跡周辺の古墳周溝からネコらしき動物の足跡がついた須恵器が出土 R29 C

⑨三重県津市の県立美術館で企画展「香りの器―高砂コレクション」を開催 R7

⑩静岡県湖西市で7世紀ごろの窯跡の見学説明会を開催 R7

3、140字ではまとめられなかった感想

いかがだったでしょうか。

⑩の古代の窯跡ですが、遺跡名がでていないことをみるとまだ決まっていないのでしょうか。見学会の参加条件に中学生以上とありますが、窯跡という特性上(斜面だとか、調査トレンチが深いとか)の理由でしょうか。

自分はコロナ前ですがよく子ども達を同伴してしまっていたので…

⑧の須恵器ですが、焼成前に足跡がついたなら、そのまま納品されたということになりますね。

問題にならなかったのでしょうか。

むしろ気づかないくらいチェックが甘かったとか。

窯跡とか須恵器工房のすぐそば見つかるなら失敗作として廃棄されたものの可能性もありますが、古墳の周溝からの出土ですからね。

④の昭和初期のコンクリートとして強度がすごい、という話題。

まず市の文化財悉皆調査で強度までしっかり調査していることに驚きました。

どこになにがあるか、その把握だけで終わってしまいがちなのにどうしてそこまでできたのか、が気になってしまって。

関係者にその筋の技術者さんがいたのかな。

⑦の発掘調査風景のVRも気になりますね。

調査当時はもちろんVRになることを意識せずに撮っていた写真なのでしょうが、

十分に記録たり得る写真を撮影しておくと活用の幅が広がるということの一つの証左になりましたね。

これからは大手を振ってバシバシ写真を撮っていこう。


本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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