第772回 2020/6/2〜8の歴史ニュース

1、梅雨か初夏か

なんだか今年は季節感が掴めないまま日付が過ぎていくような感覚がありますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。

ちなみに前回はこちら。

2、今回はバランスのいい話題構成

①和歌山県の沖ノ島近海で引き上げられた陶磁器類約100点を和歌山市加太の淡嶋神社から同市立博物館に寄贈 R14

②京都府木津川市の大智寺の文殊菩薩騎獅像内に厨子に納められた小さな文殊菩薩があることがCTスキャンで判明 R12

③三内丸山遺跡で今年度の発掘調査を開始 R25 C

④今治市新谷の新谷古新谷遺跡で古墳時代中期後半(5世紀後半)の7基の古墳群を発見 R9

⑤古代イスラエル人たちが宗教儀式の際に精神活性化のために大麻を使っていた可能性が非常に高いとテルアビブ大学(Tel Aviv University)考古学研究所が発表 R26 C

⑥大分県大分市で大友氏館跡庭園の復元工事が完了 R19

⑦中国浙江省余姚市で見つかった同省初の先史時代の貝塚遺跡「井頭山遺跡」の発掘成果を発表 R11 C

⑧鹿児島県立博物館で企画展「ひょっこりエイリアン」を開催。入館無料で14日まで R10

⑨静岡県磐田市の長江崎遺跡の調査が終了 R4

https://www.chunichi.co.jp/article/68596


⑩島根県大田市で江戸時代に銀を採掘する作業員が使っていたマスクを復元 R6


3、求められるバランス感覚

いかがだったでしょうか。

貴方の気になるニュースもあったでしょうか。

③では発掘調査が開始された、という話題がありましたが、

外での発掘調査でもマスクをつけたり、距離感を保ったりしないといけないんですよね。

あとはうまく話題を捉える、という観点でいうと⑧の例は企画展の名前がパロディーが効いててインパクトがありますね。

そして⑩の話題は昨今のマスクに翻弄された現代人にとってはキャッチーなもの。

石見銀山の鉱夫たちもコロナ禍に喘ぐ我々も生きるために必要なマスク。

あえて「福面」という字を当てるところがセンスを感じます。

苦しい時にもユーモアを忘れない、そんな発想ができる人間でいたいものです。

一方で、とある博物館では、黒曜石の穂先をつけた槍で、他の来館者との距離を測ってください、というおふざけが過ぎた発信をしてしまって、批判を受けていましたね。

ユーモアといって笑える範囲は人によって違うもの。世間一般との感覚がズレてしまわないようにしないといけませんね。


本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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