第843回 2020/8/18〜24の歴史ニュース

1、まだまだつづく暑い日は

なかなか暑さが衰えを見せないのでひたすら残暑が長く感じます。

皆様も疲れがたまってませんでしょうか。

私の職場はエアコンが効いているのですが

逆に風が直接あたるところに席があり

寒暖の差で体調がおかしくなりそうです。

さて、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。

ちなみに前回はこちら。

2、どんどん新たな話題が消費されていく

①明治大学平和教育登戸研究所資料館が開館10周年で来館者数8万人突破

R1

②滋賀県東近江市の近江商人屋敷「松樹館」が国登録文化財へ R18

③高知県高岡郡の旧東津野村(現在の津野町)の「部落会常会」の議事録を発見 R9

④三重県桑名市の桑名宗社で名刀「村正」に戦時中に保護のために塗った漆を除去 R15

⑤現在のJR大阪駅北側再開発区域「うめきた」で1500体以上の埋葬人骨が出土 R14 C

⑥奈良県斑鳩町の中宮寺で本堂改修費用をクラウドファンディングで募集 R14

⑦中国とエジプトによるルクソール・モンチュ神殿合同発掘チーム、コロナ禍の中でも成果を R9

⑧静岡県磐田市中央図書館で遠江国分寺(同市見付)の金堂に使われていた石段を展示 R11

⑨大分県中津市の民家で「正保の国絵図」のを新たに発見 R17 C

⑩三重県桑名市の桑名宗社で名刀「村正」写しの打ち初め R13 C


3、機密情報の管理は甘かった?

いかがだったでしょうか。

貴方の気になる話題もありましたか?

クラウドファンディングで資金調達、という話題が複数あったのも時代ですね、

また三重県桑名市の桑名宗社は宣伝がうまいですね。

どんどんメディアに出て、認知度を上げていくことは大事です。

全体的にリアクション数は多くなかったものの、

フォロワーさんとの絡みのネタになるものは多かった印象です。

⑤の再開発していた土地で江戸時代の人骨が多量にでた、という事実。

縄文時代、というと遠い過去のことだという印象が強くて

埋葬人骨が出ても気にしない方が多いかもしれませんが

江戸時代だとちょっと近く感じますよね。

先祖とかイメージすることもできますし、

何より物理的にまだ残っているものが多くて情報量が多いということもあるかもしれません。

自分だったらそんな土地の上には住みたくない、と思うのですが

みなさんきっと知らずにマンション購入とかしちゃうんだろうな。

あとはなんと言っても⑨の国絵図が民家から出てきたという話題。

国絵図は幕府から命じられて地元の情報盛り沢山の地図を提出したものの写し。

幕府としては地図を提出させることで服従心を深いものにしようとするだけではなく、万が一事が起こったら困る情報も含まれているかもしれません。

少なとくもそういう危機感を抱かせることも地図作成の意図だったのかもしれません。

そのような重大機密満載の地図はいったいいつどこで門外に流出したのでしょうか。

藩主がいるお城に納めるのが妥当だと思いますが、

もしかしたら在郷屋敷を持っていた有力家臣や、

さらに現地を実際に差配していた豪農らの手に渡ることもあったのかもしれませんね。

そして最後は③の地域の記録の話題。

考古学も固有名詞や個人の暮らしと言うよりは

集落全体のリアルな姿、というものを解き明かそうという意識は変わるものではありません。

むしろ文字情報よりも偽りが少ない、ということもあるかもしれません。

一方そのころ、地元の農村では〜

という情報も必要としている人には受けると思うんですよね。


本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。



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