第494回 甘さはダテじゃない

1、現実はそんなに甘くない?

わが町も乗っかっている

日本遺産

政宗が育んだ"伊達"な文化

そのコラボ商品がついに発売になりました!

今日はこの話題を少し掘り下げてご紹介します。

2、杜の都の和菓子

販売元の白松がモナカ本舗は

昭和7年創業の地元に愛される和菓子やさんで

仙台生まれの私も幼い頃から非常に馴染みがあります。

子供の頃はよく祖母の家で出される、大型のモナカを一人で食べきれなかった思い出がありますが

今は一口サイズのモナカもあって食べやすくなっていますね。

水ようかんもいいですね。

仙台はどら焼きもけっこう激戦区で

白松のものは定番で勝負していますが

生クリームや代わりダネの商品を出している競合他社もありますね。

白松さんでは東北大学に漱石の蔵書が保管されていることにちなんで

生誕150周年に合わせて2017年に漱石羊羹を出したりもしています。

今回の伊達な文化コラボも聞くところによると

初回生産は限定3000個で、

売れ行きをみて増産するかを決めるらしいです。

ぜひここまで読んで下さった貴方も

仙台を訪れた際はぜひお買い求めくださいね!

3、伊達ってなんだ

さて甘いモノ談義も嫌いではありませんが、

せっかくなので少し伊達な文化についてもご紹介しておきたいと思います。

ミヤギには仙台藩祖である伊達政宗が遺したものが数多くあり、

県民の誇りといっても過言ではない存在です。

最近好感度でサンドイッチマンさんに抜かれたとの話題もありますが…

個人的にはいつまで400年前の人に頼りきっているんだ

と若干不満に思っていましたのでいい傾向かとも思います。

そもそも「仙台」という街の名前も

もともとは「千代」と書いて「せんだい」と読ませていたのを

千代に限らず、もっと長く将来に向かって繁栄するように

との思いがあって名付けられたと言われています。

仙台の名物、七夕祭りも政宗が始めたことだとみんな思っています。

(ほんとは江戸時代中期ころまでしか遡れないので不詳)

そう、実は「伊達な文化」と題打っていても

構成文化財のなかで確実に政宗公まで遡れるものは限られていたりします。

ぜひ貴方の目でも確かめてみてください…

いつも担当者間でも議論になるのは

「伊達な」

ってなんだろう

ということ。

絢爛豪華な美術だとか

和歌や茶の湯に至る政宗個人の教養の高さだとか

中央の文化に負けまいとする気概だとか

新しい物好きの先取性なんかもありますね。

いま思いつくままに挙げただけでも

多岐に渡ります。

ここまで読んでくれた貴方ならどう思います?

ここまできたら公募しちゃえばいいんですよ。

貴方が思う「伊達な文化」ってなんですか?

てな感じでコンテストしてもいいでしょうし。

優勝者には伊達な羊羹1年分を差し上げます!とかどうでしょう。

そもそも認定から三年以上経ってしまいましたが

できればもっと早い段階で商品かできれば

各地でPRするときのお土産にできたのにな、とは思います。

逆に考えればこの3年という年月を経てようやく

民間の商品開発にも採用されるような信用が得られたということなのでしょうか。

歴史文化の裾野を広げるためにももっと広めていきたいものです。


そう、今回の商品はミニ羊羹が6つも入っており、

本煉、大納言、胡麻、挽茶、梅、珈琲が一つずつとなっております。

梅は初めて食しましたが斬新な風味。

とらやの羊羹などとくらべると全体的にさっぱりしていて食べやすいですかね。

日本遺産の構成要素について説明するため、

これでもかというくらい箱に文字が入っております。

QRコードで続きもWebで読めます。

文化財とのコラボ商品ってこんなもんなのでしょうか。

ぜひ貴方のお住いの地域でも同様の事例があったら教えてください。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。



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