第1037回 2021/3/2〜8の歴史ニュース

1、うまくいかない日もあるさ

今日は自宅のWifiの調子が悪く、ノートPCにうまくつなげることができなかったので

結局古いパソコンを有線LANに繋いでこのnoteを書いています。

接続を試みて悪戦苦闘した時間が惜しかった。

さて今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。

ちなみに前回はこちら。

2、今回はビックニュースが盛り沢山

①奈良県斑鳩町の成福寺に伝わる国重要文化財「聖徳太子立像」をX線CTスキャンし、胎内から木造の菩薩半跏像を発見 R12

②京都府城陽市の芝山遺跡・古墳群にある古墳時代中期から後期(5世紀後半~6世紀前半)の埋葬施設で、刀身が波打つ「蛇行剣」が出土 R3


③栃木県足利市の山火事で両崖の御岳神社が全焼 R8 C

④鹿児島県鹿児島市の仙巌園の石垣復旧工事で薩摩焼の窯跡を発見 

⑤島根県出雲市の県立古代出雲歴史博物館で鰐淵寺の文化財展示 R3

⑥岐阜県博物館で日本刀展示用に新たな可動式の鑑賞体験ケースを導入 R14

⑦奈良県明日香村の石舞台古墳で被葬者になれる体験プログラムを公開 R15 C

⑧イタリアのポンペイ遺跡で儀礼で用いられた四輪馬車が良好な状態で出土 R19

⑨京都市清水寺の塔頭成就院の文書に寛永の火災直後の手紙などが含まれることが明らかに R11

⑩福井県立図書館で江戸時代の福井の油揚げ事情をテーマにしたトークイベントを開催 R13 C

3、これがあるからやめられない

いかがだったでしょうか。

今回はなんといっても⑧のポンペイ出土の馬車。

地元新聞でもラジオでも取り上げていたくらいですから

多くの方が触れたニュースだったことと思います。

すでに年末の10大ニュースに入ることは確実になりそうです。

それにしても火山灰の下にはまだこんな貴重な資料が残っていたのですね。

⑦についてはすでに別稿でご紹介しました。

こちらもケーススタディとして10大ニュースに選定することになりそうです。

記録に残る、といえば③の山火事も大きな被害を残したという意味では記録的なものです。地震や台風被害で文化財が損傷することも多いですが

ついに山火事での被害も出てしまいました。

本当にまだ3年ですけど、古代中世なら改元が必要なくらいの災害続きです。

②の蛇行剣は厨二心をくすぐられてしまいます。

三国志演技の登場人物、張飛が怪力で振り回すのが蛇矛だったことを印象深く思っているのですが、

実際には古代に使われた記録はなく、物語が書かれた明代の武器を過去に投影したもののようですので

古墳時代の日本から出土する蛇行剣とは関連がなさそうです。

そして大きなニュースでなくても気になってしまうのが⑩のような話題。

何を隠そう、油揚げ大好きなんです。

地元ミヤギでは三角揚げという名物料理にもなっていますし

身近なもののルーツを探る、という切り口は共感を得られやすいのかもしれませんね。

これだから歴史ニュース集めは面白い。


本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。



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