第795回 2020/6/30〜7/6の歴史ニュース
1、心がざわついた時こそいつもの日課をこなそう
今年も梅雨前線の影響で大雨となり、甚大な被害が出ているようです。
人吉市内の国宝の青井阿蘇神社、史跡の大村横穴群、史跡の人吉城跡で浸水や崩落の被害が報告されている
とのこと。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200705/k10012497991000.html
国登録文化財「球磨川第四橋梁」も流出したそうです。
まずは人命救助が優先。
少し落ち着いた頃に被害状況が確認され、より多くの被害が報告されてしまうでしょう。
気持ちは沈んでしまいますが、いつものように
どんな時でもできるだけ普段通りに
というスタンスで記事を投稿していこうと思います。
さて、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。
ちなみに前回はこちら。
2、いいニュースも悪いニュースも
①高知県の市民団体がお城の棟札に懸賞金 R20 C
②中国山西省太原市で前漢時代の大型墓園の発掘成果を発表 R11
③岐阜県多治見市の長福寺で14世紀に遡る寄進帳を発見 R20 C
④宮城県松島町の瑞巌寺で窃盗被害 R64 C
⑤京都府の鹿苑寺で北山大塔の推定地で違法な開発行為が行われていると訴え R22 C
⑥「発掘された日本列島2020 新発見考古速報」展(文化庁など主催)が東京・両国の江戸東京博物館で開会 R6
⑦大阪市生野区の国登録文化財「源ケ橋温泉」が廃業へ R19
⑧沖縄県石垣市で「新石垣市立八重山博物館(仮称)建設事業部内検討会議」立ち上げへ R9
⑨岩手県盛岡城跡で石垣修復工事の入札不調で遅れが R13 C
⑩瑞巌寺×伊達武将隊コラボツアー「政宗公ご法要と国宝・本堂見学」再開 R3
3、
いかがだったでしょうか。
今回は個人的に非常に身近な話題を良いものと悪いものを取り上げました。
⑩については自粛していたイベントがようやく再開の兆しを見せつつある、という明るいニュース。
現代に蘇ったお寺の再建者(伊達政宗)とともにめぐるツアーは毎回好評をはくしていました。
様々な工夫を凝らしながら再開を目指している、というのは前向きになれます。
一方で非常に残念なのは④の話題。
まだ以前よりお客の数が少ない状況で、人目を盗んで悪戯に走る、というのは
不届きとしか言い表せませんね。
そして初夏の風物詩といえば、東京両国にある江戸東京博物館で開催される
「発掘された日本列島2020 新発見考古速報」展
最近はなかなか東京には行けませんが、巡回展で各地を回るので
近県に来たときに訪れたいと思います。
昨年度も岩手に来た際に見ましたが、今年は福島県会津若松市にある福島県立博物館で10月15日から11月15日にかけて開催されますので
そこで見に行ければな、と思います。
昨日の記事でも書きましたが、いつまで会期通りの展示が見られるかわかりませんので
行きたいと思ったときに観に行く、というスタンスは大事にしていこうと思います。
そして衝撃的なのは北山大塔の話題。
市の文化財担当職員が「個人」で、お寺が行った開発行為で文化財がき損したと訴えるなんて前代未聞じゃないでしょうか。
行政内部でもいろいろあったんだろうな、と勘繰ってしまいます。
いろんなことがあるもんですね。
今回も続報が待たれる話題盛り沢山でお送りしました。
本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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