第1339回 2022/11/1〜7の歴史ニュース

1、やっぱり個性がつよい

今日は久しぶりに発掘調査で1日外にいました。

運動不足が祟ってすでに体の節々が痛いですが、気持ち的にはちょっとすっきりしています。

高台にある遺跡で、夕日が綺麗に見えました。

こんな素敵な場所を開発してしまうのがなんだかもったいないような。

それでも私にできることはそこにどんな遺跡があったのかを記録していくだけですが。

さて本日も気を取り直して、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。

ちなみに前回はこちら。

2、ニュースヘッドライン

①滋賀県大津市の穴太遺跡で北方系の紋様要素を持つ腰金具が出土 R9


②奈良市埋蔵文化財センターで特別展「また!ナニこれ?-奈良市出土の用途不明品-」を開催 R4

③宮城県仙台市の蒲生御蔵跡の発掘調査見学会 R12


④沖縄県那覇市の首里城正殿の復元工事着手 R6


⑤奈良市の平城宮跡から「倭歌」と記された木簡が出土 R18 R


⑥静岡県森町の小國神社に、愛知県豊橋市の寺にある大黒天像が意外な手段で移動 R12


⑦奈良県桜井市の長谷寺ではメタバースを使った文化発信の実証実験へ R8 C

⑧国立科学博物館が毒をテーマにした展覧会 R8 C


⑨茨城県水戸市の私立博物館では特別展「昭和ラプソディ」を開催 R5

⑩島根県松江市の「白潟地区」で、戦国時代の青銅製の鍵や犬形土製品などが見つかったと発表 R3

https://www.yomiuri.co.jp/culture/20221028-OYT1T50114/

3、本質を見失うな

いかがだったでしょうか。

皆様のきになる話題もありましたでしょうか。

個人的には⑨の話題が一番きになりました。

地域に根ざした「街角の博物館」として、温かな視線で市井の人々の奮闘を紹介している。

この文章に本来地域に存在する博物館の本質を語ってくれているような思い出記事をみました。

地域の人たちの中にまだ覚えている方がいて、学芸員が知らないようなローカルの話題をどんどん提供してくれるような、信頼関係を築けているのがいいですね。

そして最も反応が多かったのが⑤。

「倭」という名称が蔑視を含んだ地域名称だということから説き起こして、

そこから脱却していった過程がよく議論されます。

ただ記事によると「和歌」という名称にかわったのは、単にいい字に変えた、という意味合いだけでなく

中国の漢詩の文化に対し、『やまとうた』は自分たちの文化だと意識していたことがうかがえる

本来は「応答する」「唱和」するという意味で「和歌」が使われていた、ということもあるようです。

「和」と「洋」でなにかと比較される運命にありましたが、本来あるべき姿はまたところにある、ということなのかもしれませんね。

本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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