第1338回 2022/10/24〜31の歴史ニュース

1、ハッピーハロウィン!

と気軽に言うのが躊躇するような事件も起きています。

コロナ禍で抑圧されていたからか、イベント事が再開して発散したくなるのが人の性なのでしょうか、

隣国では多数の死者が出てしまうほどの群衆密集事故が起きました。

我が国でも今日がハロウィン本番で、毎年話題になっていた渋谷の界隈がどうなっているのか、不安な気持ちです。

一部のマナーが悪い人のせいで、コスプレ文化が印象が悪くなってしまうことになるのもとても悲しいことです。

さて本日も気を取り直して、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。

ちなみに前回はこちら。

https://note.com/tunawataridori/n/n2f7d49a4efa3

2、ニュースヘッドライン

①大分県宇佐市の大分県立歴史博物館で特別展「宇佐神宮」を開催 R5

②兵庫県丹波市の三寳寺の本尊、十一面観世音菩薩立像が50年に一度のご開帳 R4

③鳥取県内の弥生時代の遺跡をめぐり、御朱印を集めるイベント 

④三重県津市の三重県総合博物館で企画展「三重の円空」を開催 R2

⑤長崎県対馬市の対馬博物館で朝鮮通信使に関する展覧会 R6

⑥源頼朝手植えと伝わる杉で木像を製作 R20

⑦北海道松前町で1600年ごろの「舟敷(ふなしき)」(船底材)の木片が出土 R6

⑧高知県宿毛市の歴史館で江戸から明治時代の企画展 R4

3、木材は残った

いかがだったでしょうか。

私がもっとも気になったのは⑥の話題。

源頼朝が手植えした、という杉がつい最近まで残っていた、というのも驚きですが、

その材をどう活かす、という中で、頼朝像を彫るという発想に至ったのが素晴らしいですよね。

このお寺、島田市の千葉山智満寺は

文治5(1189)年 源頼朝の命により、千葉常胤(ちばつねたね)、千葉常師(ちばつねもろ)たちによって本堂が再建されました。

とのこと。手植えの杉があっても不思議ではありませんね。

続いては⑦の船の実物が出土した、という話題。

まず木材は腐りやすく残ることが少ないのが大前提。

それから材料として解体して再利用されることも少なくないので

実物が一部とはいえ残っていたことはすごく貴重なことです。

松前町では同じ構造の船の別の部材も見つかっている、とのことで

近世に多く船が行き交っていたことの証左にもなりますね。

絵画資料や図面などが残っていても、実際に実物から得られる情報は大きいものがあるでしょう。

また最近、水中考古学が盛んになっている、ということも船の研究が進む期待が膨らみますね。

本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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