第1175回 2021/9/7〜12の歴史ニュース

1、30代も残り少なくなってきました

そう言えば先日、誕生日を迎えました。

SNSでも多くの方にお祝いの言葉を贈っていただき、とても元気付けられました。

お祝いの気持ちをちゃんと言葉にする、それが大事なことだと年々身にしみてきます。

さて今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。

ちなみに前回はこちら。

2、ニュースヘッドライン

①千葉県の九十九里浜で1000年前の津波痕跡を発見 R13 C

②宮城県石巻市に国と県が整備した「みやぎ東日本大震災津波伝承館」の評判は… R10

③去年7月豪雨で被災した八代市坂本町の観音堂の鰐口が福岡県の九州国立博物館で修復へ R10

④韓国文化財庁は慶尚北道慶州市月城西部の城壁門址で人身供犧と推定される人骨1柱を発掘 R3

⑤栃木県足利市立美術館で国の重要文化財の刀「山姥切国広」を展示。2022年2月11日から3月27日まで R8

⑥長崎県佐世保市で竹辺遺跡の発掘調査 R3

⑦フランス北西部ブルターニュ地方にある屋敷で建設業者によって発見された金貨239枚が今月オークションに R11 C

⑧長野県松本市の中山考古館が閉館へ R6

⑨奈良県橿原市の市博で「遺跡発掘弁当」写真を公募 R5

3、裏も表もこともなし

いかがだったでしょうか。

みなさんの気になる話題もあったでしょうか。

個人的には最後の⑨「遺跡発掘弁当」のインパクトに持って行かれた印象です。

古墳弁当とか埴輪弁当とかデザインやゆるキャラ的な発想ではなく、

遺跡(弁当)の完成時と遺跡発掘時の写真2カット(横長)を募集

というガチなやつ。

お弁当を食べ進める=発掘調査、ということを考えつくのはどのような文脈だったのでしょうか。

その着想に脱帽です。

逆に悪目立ちしてしまったのが②。

あの大震災から10年を過ぎ、ようやく伝承することができる場ができたと思ったらこんな裏事情が…

行政の悪いところ凝縮したみたいな感じで産み落とされてしまった施設。

作ったからにはもう活用していくしない。

そんなありがちなことしか言えませんが、規模は違えど日々似た事象に直面している行政内部の人間として同情と励ましの感情が抑えきれません。

やはり一度自分の目で施設を見てみないと。

そして⑧の施設解体の話題。

大正時代から文化財保護の機運が高く、

地元の古墳からの出土品を外部に購入される前に村政を動かして納めたというから

地域の意識が高い感じがしますね。

現在の市立考古博物館が開館してからも保管庫として使われてきたとのこと。

逆に保管庫として使われてきた年月がそんなに長いのに

感謝と回顧のための企画展が開かれるって逆にすごいですよね。

世の郷土資料館で人知れず閉館して忘れされてしまうものが少なくないというのに。

いろんな物語があるものですね。


本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。




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