第1030回 2021/2/24〜3/1の歴史ニュース
1、春はもうそこまで
今日は朝こそ寒いものの、昼間は春のような陽気で
上着を脱いで外を歩くことができましたね。
さて今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。
ちなみに前回はこちら。
2、今週は近世以降の話題が多め
①福島県いわき市の集会所で発見された日本刀がGHQの許可証とセットであったことが判明 R13
②兵庫県朝来市の竹田城跡で大手門に続く大手道枡形虎口周辺と、南千畳虎口の調査成果を公表 R9
③秋田県湯沢市で松岡経塚遺跡出土で京都国立博物館蔵の経筒を展示 R12 C
④大阪府高槻市の私立しろあと歴史館で芥川山城跡の発掘調査速報展開催 R12
⑤全国史料ネット研究交流集会をオンラインで開催 R1
⑥大分県日田市高井町の県有形文化財「筏場目鏡橋」の指定解除を決定 R12
⑦立命館大学考古学研究会で京都二尊院に所在する鷹司家の墓所調査報告書作成費用をクラウドファンディングで調達 R6
⑧岡山県瀬戸内市の備前おさふね刀剣の里で「大般若長光」の再現を記念したオンラインイベントを開催 R6 C
⑨愛知県小牧市の小牧山城址で玉石を敷き詰めた庭園とみられる遺構を本丸の東側で確認 R3
⑩栃木県大田原市の那須与一伝承館で特別展示会「那須与一とは-9人の『那須与一』-」を開催 R12
3、オンライン研修も逃してしまえばそれまでよ
いかがだったでしょうか。
みなさんも気になる話題があったでしょうか。
⑧についてはオンラインイベントが1日限定で見逃し配信されていましたので
そちらについて既にレビューをしております。
また⑦については私自身も支援させていただき、
調査報告書を送付いただけるコースにしたので、いずれそれが届いたらご紹介したいと思います。
無事目標金額を達成できたようでよかったです。
⑥の指定解除は大変重い話題ですが、災害後の写真と被災前の写真を見比べるとその絶望的な状況がよくわかるのでやむを得ないこととは思います。
せめて3次元的な記録がなされていれば、と痛感しますね。
災害はいつ発生するかわかりませんし、百年も千年も伝えられてきた文化財はあっけなく壊れてしまうもの。
記録は少しでも早く、詳しく残す、それにつきますね。
最後に触れておきたいのは⑤の話題。
東日本大震災から10年という節目に仙台で実施する計画もあったようですが
オンラインでの研修となったとのことで、
興味・関心のある方なら誰でも、ということで募集をしたところ
申込者は300名の定員に達したとのことでした。
災害時の史料保存について、どんどん話題性が高まっていくのは嬉しいですね。
直近でも2月13日に福島県沖を震源とする大きな地震があり、その存在感を増しています。
オンラインでポスターセッションをみることは今でもできます。
現在感染拡大が続いているCOVID-19下における資料保全のあり方を問う
という部分は個人的にも関心の高い分野ですので
いずれ何らかの形で出版公開されることを期待しています。
すでにコロナ禍にあって1年になろうとしています。
文化財行政や博物館がコロナ禍でどう対応してきたのかについて、
そろそろ中間まとめ、総括する時が来ているのではないかと思います。
本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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