第883回 2020/9/22〜28の歴史ニュース
1、大好きな季節
めっきり涼しくなりましたね。
先日子どもたちと隣町のプラネタリウムを訪れてから
夜空を眺めるのがより楽しみになりました。
さて、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。
ちなみに前回はこちら。
2、海外の話題も多い一週間でした
①広島県広島市の広島城で日本刀の拵をテーマにした企画展。11月8日まで R1
②中国山西省の中国道教の一派、全真道の・永楽宮で、モンゴル・元時代の道教関連の文書百点近くを発見 R7
③福岡県粕屋町の町立歴史資料館で「筑前国糟屋評」の役所跡とされる国指定史跡「阿恵官衙遺跡」を紹介する企画展。9月27日まで R20
④ウィーンがA.D.120-250年の間には既に、イタリアやスペインなどの帝国の中心地と同レベルで自治都市化されていたことを発見 R8
⑤石川県七尾市の七尾城跡で発掘調査が開始 R10 C
⑥エジプトの首都カイロ南郊の墳墓群サッカラ(Saqqara)で、2500年前に埋葬された木棺(もっかん)14基を発見 R14
⑦中国モンゴル自治区のシリンゴル盟鑲黄旗で8400~7600年前の新石器時代早期の大型住居遺跡を発見 R9
⑧大阪府羽曳野市、藤井寺市にまたがる陵東遺跡で人物埴輪が出土 R9
⑨ 中国湖南省資興市で後漢~両晋時代(3~5世紀)の古墓2基の発掘調査 R6
⑩盛岡市で原敬の生家を公開へ R36 C
3、宮城から総理は生まれるのか
いかがだったでしょうか。
貴方の気になる話題もあったでしょうか。
個人的には⑩の原敬の話題が印象深かったですね。
「平民宰相」と呼ばれたのは爵位を断ったからであって
実は士族出身だったことが驚きでした。
盛岡に残る生家は豪壮な武家屋敷であったことは恥ずかしながら知りませんでした。
とは言え戊辰戦争で敗軍についた盛岡藩は明治以降苦難の道を歩み、
原家も土地や家財を売却する苦労があったようです。
政治的な評価は普通選挙制に積極的でなかったことなど、賛否ありますが
私には数少ない東北出身の総理大臣として燦然と輝いて見えます。
それに比べて我らがミヤギは出身総理大臣といえば仙台藩士出身の高橋是清がいるくらいで、それとて一時期養子に入ったというだけのこと。
本人が郷土としてミヤギを見てくれていたわけではなさそうです。
ミヤギは政治家を生まない土地なのか。
そして、何と言っても七尾城跡でしょう。
室撥幕府でも管領を排出する名族の畠山氏が能登支配の拠点として築いた城で
かの上杉謙信も攻めあぐね、落城させた際に喜びの漢詩を詠んだことで知られています。
国の史跡に指定されているものの、まだまだ未調査の部分が多く、これから行われる発掘調査の成果には大いに期待が持てます。
この連載でまたご紹介できれば、と思います。
本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?