第1492回 2024/8/15〜9/5の歴史ニュース
1、母校はやっぱりいいものだ
ニュースまとめも間が空いてしまいましたね。
先日急に思い立って母校の高校文化祭をのぞいてきました。
建物は全く変わらず、懐かしさ全開だったのですが、
私の頃は男子校だったのが共学化していて、華やかさは増していました。
若さっていいな、と当たり前の感想。
さて、いつものようにヘッドラインの後ろのRはX(旧Twitter)でシェアした時のリアクション数、コメントが付いたらCと表記しています。
ちなみに前回はこちら。
2、ニュースヘッドライン
①トルコのギョベクリ・テペ遺跡で約1万2900年前に起きた彗星の破片の衝突を記録した暦を発見 R8
②東京都中央区の築地市場跡地から江戸時代の庭園跡を発見 R4
③文化庁は「伝建デジタルdeスタンプラリー」を開始した R8
④東京国立博物館所蔵の埴輪が三色であったことが判明 R17
⑤三井文庫はデジタルアーカイブ事業として約34,000点の資料のデジタル画像を公開へ R4
⑥奈良県生駒市の北田原城跡の石積み遺構を発見 R6
⑦メキシコのイワッツィオのピラミッドが、豪雨で崩壊 R11
⑧栃木県栃木市の北寺遺跡で約7500年前の縄文時代早期の土器を発見 R13
C
⑨文化庁が「近世・近代の埋蔵文化財保護について(報告)」を発出 R19
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/pdf/94098301_01.pdf
⑩イスラエルのハイファにある考古学博物館で子どもが誤ってツボを破損 R15
3、博物館はかくあるべし
⑨の話題についてはたくさん話したいことがあるので別稿で改めたいと思います。
③のスタンプラリーは文化庁の新しい取り組み。
全国に129ある伝統的建造物群保存地区、通称:伝建地区(でんけんちく)を回ってスタンプを集めてね、というもの。
通常の文化財指定は単体の建物を国宝とか重要文化財、という指定をする形なんですが、
伝建地区は歴史的な集落、街並みを範囲で指定するものです。
先日の私のnoteでも佐渡の例を紹介しましたね。
1月までの約半年で5つ回るのは大変ですが、やってみたい!と思わせる企画ですよね。
ただ、このような企画って実際どれくらいの人が参加してくれたのか、見込みと比べてどうだったのか、っていう情報は公開されないんですよね。
税金を使ってやるんですから、成功したのかどうかは明らかにして欲しいと思ったりします。
続いては⑤のデジタルアーカイブの話題。天下の三井財閥が率先して所蔵資料をデジタル化して公開してくれるとのこと。
気になるのはプラットフォームがどこになるのか、という点。
今後も各地の博物館や寺社などが追随して資料を公開していく参考例になるでしょうから。
最後に⑩の話題。
4歳の子どもであれば、誤って展示品を壊してしまうこともしょうがないと思いますが、
賠償求められたりしたら、きっと博物館が嫌いになってしまうことでしょう。
そこを館長が
「博物館は霊廟(れいびょう)ではなく、家族に開かれた生き生きとした場だ」「私たちは親たちに、恐れないで、このようなことは起こると呼びかけている。私たちは(つぼを)修復して元に戻す」
というかっこいいセリフを語っているのが印象的です。
自分が同じ立場にあったとして、そんなこと言えるかどうかはなかなか難しいですが、
かくありたい、とは思いますね。
4、おしらせ
そして本日も最後に宣伝です。
facebookのリンク先をご確認いただければと思うのですが
来る10月12日土曜日に、宮城県仙台市の秋保という地域のウォーキングイベントを実施します。
主催はヨガやウォーキングのベテラン講師の方ですが、私と仲間の石仏研究者が講師というか案内役で同行します。
民間主催できっちり参加料をいただきますが、それに見合った楽しいイベントにしますので、ぜひ奮ってご参加ください。
もう参加申し込みが続々きているようなので、ご興味のある方はぜひ早めにご連絡ください!
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