第802回 2020/7/7〜13の歴史ニュース
1、夏きたるらしが恋しいか
七夕も過ぎて、もうそろそろ夏が来てもいい頃ですが
今年の梅雨はまだまだ列島に雨を降らしています。
先ほどTLで本来オリンピックが始まる頃だが、今くらいの気候なら
暑過ぎずに良かったのではないか、とのつぶやきを見かけました。
なんという皮肉でしょうか。
不条理なのが世の常とは思いつつも、なんともやるせないですね。
さて、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。
ちなみに前回はこちら。
2、なんとか10件集めました
①日光山輪王寺の本堂「三仏堂」で平成の大修理を終え落慶法要 R10
②西オーストラリア州のピルバラ地域にある第1ジュカンと第2ジュカンの岩窟住居が破壊される R15 C
③大阪府の弥生文化博物館を中心に地域の博物館が連携した「お札」集めで周遊を促す R10
④福井県勝山市の勝山城跡で笏谷石製の瓦を葺いた町屋跡を発見 R12 C
⑤静岡県小山町で富士山の宝永噴火による火山灰で埋没した住居を発見 R8
⑥メキシコ・ユカタン州の水中洞窟で、1万2000年前の黄土の採掘跡を発見 R9 C
⑦富山県氷見市博物館で新たに市の文化財に指定された長谷川等伯と養父道浄の合作絵画を展示 R35 C
⑧北海道白老町にアイヌ文化の発信拠点「ウポポイ」が開館 R6 C
⑨京都府舞鶴市本の老舗銭湯「若の湯」(国登録有形文化財)が営業を再開 R9
⑩島根県出雲市の荒神谷博物館で銅鐸出土から35周年を記念した特別展を開催8月24日まで R4
3、銭湯が先頭きって
いかがだったでしょうか。
最後の2件のニュースは先ほどリツイートしたばかりなので、まだそれほど反応をいただけていない感じですかね。
さて、なんと言っても今回は⑧の新たな国立博物館の開館がビックニュースですよね。
本来であれば東京オリンピックに合わせて、
外国からやってきた方々に多様な文化に触れていただけるいいきっかけになったかもしれないのに、と思うと残念です。
そして個人的には③の地域の複数館での連携した取り組みが気になりましたね。
これならうちでもできそう、やってみたい、と思わせる内容。
コレクターズアイテムとなるような商品を開発すること、
周遊を促すことは地方の小さな資料館にとっては死活問題です。
ぜひ今度近隣の市町に掛け合ってみますか。
⑨の話題にも少し触れておきたいのですが、
やっぱり文化財建造物って敷居が高いじゃないですか。
寺社仏閣にしろ、近代建築にしろ、入場料を払って自由に見学してくれって言われても
やっぱり本来の目的とは違うじゃないですか。
もう美術品として鑑賞することしかできない、といいますか。
それに比べて銭湯は庶民が利用するものですからね。
本来の用途を堪能しながら、歴史文化を味わうことができる、
庶民的な価格設定だから気軽に行ける
そんなメリットがありますよね。
このご時世で経営を維持するのは並大抵の苦労ではないとは思いますが
ぜひ続けて行っていただきたいと思います。
国策として進められる、文化財を高尚な物語として結びつけて
海外の富裕層にべらぼうに高い値段を取った上でプレミアムな体験をしてもらって
その費用を修理費用に当てる、というようなスタイルとは真逆ですよね。
銭湯のように庶民の生活に直結したところにこそ支援が必要だと思いますが。
おっと長風呂が過ぎて熱くなってしまっては筆が滑るので今日はこの辺で。
本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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