第869回 2020/9/8〜14の歴史ニュース
1、人生万事塞翁が馬
実は9月11日で37歳になりました。
アラフォー街道まっしぐらですね。
今日たまたま「若い」と云うだけで
この人に任せて大丈夫なの?
とお客様に言われる場面に遭遇しまして
人はなんと偏見に満ちているんだと憤慨しつつも
そう言えばいつから自分は若くて不安がられることがなくなったのだろう、
と思い返してみたりしました。
逆におっさんであるだけで若干の安心感を与えられているのかと。
歳を重ねることも悪いことばかりではないですね。
さて、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。
ちなみに前回はこちら。
2、わからないことはわからないなりに
①山梨県甲府市善光寺の木造源実朝坐像が科学分析の結果、1222年頃に伐採されたヒノキで作られていることが判明 R22 C
②大分県中津市の道標の一部が35キロ離れた福岡県東峰村で発見 R5
③奈良県奈良市の埋蔵文化財センターで秋季特別展「ナニこれ!?ー平城京出土の用途不明品ー」を開催。11月20日まで R
④米国サウスダコタ州の100年前に廃止された鉱山の中から1950年代の車を発見 R5
⑤北アイルランドの10歳の少年が金属探知機で古い剣を発見 R18 C
⑥広島県廿日市市で計画していた「厳島美術館」建設構想を見直しへ R14
⑦長野県御代田町でふるさと納税の返礼品に町内で出土した土器のレプリカを追加 R5 C
⑧宮城県大崎市に収集家が伊達政宗の書状を寄贈 R32
⑨三重県鳥羽市立海の博物館で、「船霊(ふなだま)」をテーマにした企画展を開催。10月11日まで R13 C
⑩東京・虎ノ門の大倉集古館で特別展「海を渡った古伊万里~ウィーン、ロースドルフ城の悲劇~」を開催。 会期は2020年11月3日~2021年1月24日 R10
3、考古資料のいろんな使い方
いかがだったでしょうか。皆様の心に響く話題もあったでしょうか。
今回はちょっと異色のニュースも取り上げました。
④はすでに廃坑になっていたはずの鉱山の中から、車が見つかったというもの。単に洪水その他で流れ込んだ可能性はありますが、人為的なものだとするとミステリーです。
考古学的な手法、周囲の土の堆積状況からどちらが蓋然性があるのかがわかるのかもしれませんね。
⑤は金属探知機で古代の遺物を見つけた少年の話。リモートで専門家に鑑定を頼んでいる、とのことで詳細は不明ですが、この偶然が後に考古学者を目指してくれる少年を生み出したのだとすれば痛快ですね。
個人的には⑨が気になりましたね。フォロワーさんから教えてもらったのですが
船霊信仰は日本全国にあるのですね。
http://www.museum.tokushima-ec.ed.jp/isomoto/column/funadamasama.html
勉強になりました。
そして、きっと見に行こう、と決意した展覧会情報⑩。
オーストラリアにあったロースドルフ城には古伊万里を含む陶磁器のコレクションが多数ありましたが、第2次世界大戦で破壊されてしまいました。
そこで終わらないのがすごいところ。
城主であるピアッティ家は、破壊された陶片を捨てずに集め、城の一室にインスタレーションをつくり、平和への祈りを込めて一般公開している。
とのこと。
その発想に脱帽です。
今週もSNSを通じてたくさんの歴史のニュースに触れることができました。
来週はどんな話題に出会うことができるでしょうか。
本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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