第1346回 2022/11/29〜12/5の歴史ニュース

1、寄る年波には勝てない

先週に引き続き、今週もちょっと体調を崩してしまいました。

検査をしてコロナではなかったのですが、頭痛や倦怠感などの風邪症状が…

めっきり弱くなったな、と寄る年波を感じてしまう今日この頃です。

さて本日も気を取り直して、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。

ちなみに前回はこちら。

2、ニュースヘッドライン

①山形県立博物館で企画展「女神たちの饗宴(きょうえん)」を開催。12月11日まで R52 C

②イスラエルのテル ラキシュ遺跡でカナン文字でかかれた最古の文章を発見 R18

③中国天津の白馬泉村きた墓地で漢から清代までの墓を発見 R8

http://kaogu.cssn.cn/zwb/xccz/202211/t20221125_5566704.shtml


④佐賀県唐津市の島津義弘の陣跡で発掘調査 R11

⑤オーストラリアの西オーストラリア州ジューカン峡谷の遺跡をめぐり、破壊した会社が先住民グループに補償 R10

⑥名古屋市の志段味古墳群で古墳時代の人たちがどのようにして円筒埴輪(はにわ)を運んだかを考える体験会 R8

⑦中国江蘇省建湖県岡西鎮双墩村で貨幣貯蔵遺構を発見 R8

⑧エジプトのサッカラから、未知の古代エジプト女王のピラミッドを発見 R14 C

⑨メキシコのチアバス州トニナー遺跡出土のマヤ王国時代の仮面の研究が進む R2

⑩奈良県明日香村の高松塚古墳で壁画の顔料を特定 R8

3、

いかがだったでしょうか。

皆様の気になる話題もありましたでしょうか。

個人的には⑤の話題が気になりました。

開発と遺跡の保存はいつも問題になりますが、我が国では始末書を提出して今後は注意します、とのことで済まされている印象があります。

破壊したのは4万6000年前の氷河期の人類の居住を示す貴重な遺跡。アボリジニらの心情を傷つけただけでなく世界的な批判を巻き起こし、経営陣の引責辞任や議会による調査、鉱山業界が先住民と結ぶ協定の抜本的な見直しにつながった。

やっぱり世論が盛り上がると対応が迫られる、ということなのでしょうか。

これが世界的な事例となって世界に遺跡保護の精神が広がるといいですね。

次によかったのは④の高校生が発掘体験をしていたニュース。

若い人に現場を知ってもらう、というのはすごくいいことなのですが

そのための準備は普通に発掘調査することの比ではありません。

担当者さんの苦労がしのばれます。

体験つながりで言うと⑥もすごくいい取り組み。

重さ、というのはみただけではなかなかわからないもの。

実際に持ち上げてみる、という体験ができる、というのは貴重です。

本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。


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