第322回 2019/3/11〜17の歴史ニュースピックアップ

1、今週の歴史ニュース総まとめ

今週もフォロワーさんからの情報で多くの話題に触れることができました。

ニュースソースの後ろのRはいいねとリツイートを合計した数字、Cはコメントがついたことを示しています。

2、ミヤギから沖縄、そして英国からも

①宮城県気仙沼市に埼玉県熊谷市の市民団体が桜を植樹。鎌倉時代の熊谷氏が縁 産経新聞R57

②「明月記」と「会津日新館の天文台跡」が日本天文遺産に認定 時事通信社R79 C

③山口県宇部高校で100年前の創立時の寄付人名簿などの資料を発見 宇部日報R36

④京都府篠山市の篠山城大書院で特別展「青山家の姫君のくらし」を開催。3月31日まで 産経新聞R37

⑤福井県で県立若狭歴史博物館で保管されている地蔵十王図や福井市の花野谷古墳群出土品、4体の仏像彫刻など12件を新たに指定 福井県報道発表資料R16 C

⑥福井県勝山市教育会館で企画展。松平忠直の子光長らの書状などを展示 北陸・信越観光ナビR23 C

⑦沖縄県中城村の中城城跡近くの廃墟を解体へ。県が歴史体験の場に整備の方針 琉球新報R41

⑧栃木県壬生町の国指定史跡「車塚古墳」の復旧工事が終了。墳丘全体の姿が見られるように 下野新聞R14

⑨豊臣秀吉から伊達政宗が拝領したとされる名刀が仙台市博物館へ寄贈 KHB東日本放送R77 C

⑩「自然災害伝承碑」の新たな地図記号が制定 共同通信R180 C

11 長野県高森町の新井原遺跡で銅銭「富寿神宝」が出土 ミナミシンシュウR14

12 英国ブリテン島南部のダーリントン・ウォールズで出土した豚の骨を同位体分析。遠隔地から連れてこられたことが判明 NATIONAL GEOGRAPHICR12

13 富山県立山町の民家から14世紀に制作された大日如来像を発見 北日本新聞R54 C

14 鹿児島県徳之島にある天城町の下原洞窟遺跡から縄文時代草創期の隆帯文土器が出土 南波日日新聞R69

15 茨城大学の図書館が所蔵する幕末の水戸藩史学者、菅政友の蔵書の一部の修繕をCFで調達へ 茨城新聞R56

3、ニュースをきっかけに

今週最もリアクションがあったのは⑩の災害伝承碑についての話題。初めてTwitterのモーメントに選んでいただいたので、多くの方に拡散されていいねをいただきました。

まだ8年だというのに一部では風化が始まっている東日本大震災の津波や、土砂災害の事を後世に伝えようと建てられた石碑。

その場所にある、ということが大事なので地図記号になるほど知名度が高まっていけば

無断で動かされたり撤去されたりすることも少なくなってくれるのではと思います。

続いてリアクションが多かったのは②の天文遺産の話題。「明月記」は歌人として名高い藤原定家の56年間にわたる日記。

もちろん日記といっても現代とは違って子孫たちが行事の時の作法などの参考にすることが前提のものなので、公家にとっては家業の「マニュアル」といった側面もありました。

それでも今回評価された彼が見聞きした天文現象の記録としての価値だけでなく、

出世への想いが垣間見える部分など人柄を偲ばせる記述も多かった印象があります。

そしてなんといっても伊達政宗の刀剣の話。すでにnoteでも触れましたが、物語を持つ刀剣の力は大きく、今後の展示活用に期待が膨らみますね。

さて、読者の皆さんはどのニュースが気になったでしょうか。

ぜひコメントで教えてくださいね。

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