第1098回 2021/5/18〜24の歴史ニュース

1、ルーティンがきつくても救いになることも

さて、絶賛絶不調中ですが、なんとかルーティンのニュースまとめをやっていこうと思います。

さて今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。

ちなみに前回はこちら


2、幅広いニュース集めました

①富山県魚津市の魚津城で二の丸と外堀の一部を初めて確認 R12

②サウジアラビアのメッカにあるカーバ神殿の「黒い石」を高解像度写真で公開 R9 C

③滋賀県長浜市の長浜城歴史博物館で企画展「石田三成―秀吉に仕えた知将の生涯―」を開催。6月6日まで R

④和歌山県日高川町の道成寺の鉄製丸瓦が中国明代の瓦だと判明 R9

⑤福井県小浜市の県立若狭歴史博物館で新指定文化財を展示する企画展。5月30日まで R4

⑥群馬県東吾妻町の岩櫃城跡で出土した坩堝に金が付着していることが判明 R11 C

⑦滋賀県甲賀市の信楽窯業技術試験場で所蔵している陶片が1893年のシカゴ万国博覧会に出品されたものであると判明 R

⑧神奈川県鎌倉市で国史跡「大町釈迦堂口遺跡」の崩落対策費を予算計上 R8


https://www.townnews.co.jp/0602/2021/05/14/574609.html


⑨イギリスのスコークホルム島で、野生動物保護団体の職員が約9000年前の石器を発見 R17

⑩静岡県静岡市の臨済寺で今川義元に関する新史料を発見 R7


3、イレギュラーなこと

いかがだったでしょうか。

個人的には⑧の話題が一番気になりました。

来年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」効果を見越して

遺跡の整備に乗り出した鎌倉市。

元記事の写真を見るとなかなかの迫力の隧道。

それだけに岩の崩落などの危険性も高く、なんと40年以上も通行できない状態の場所もあったとか。

その解消についに乗り出すきっかけが一つのドラマだというのですから

やはりエンタメの力は大きいですね。

法面などは表面を固めるためにコンクリートを吹き付け、落石はネットを付けて対処する。市文化財課は「国と工法について何度も話し合ってきた。素晴らしい景観を損ねないようにしたい」としている。

という部分は鎌倉に似た地形である我が町でも参考になるデータとなること間違いなし。

今後の展開に注目です。

続いては④の鉄瓦。

安珍と清姫伝説で名高い道成寺。

そこに何故か一枚だけ鉄の瓦が保存されていました。

詳しく調べてみると中国は明代河北省のその名も「鉄瓦寺」で使われていたものだということが判明しました。

わざわざ寺の名前にするくらいですから、鉄瓦を使っていることが珍しいものだったのでしょう。

我が国の古代の宮殿に「板蓋宮」と呼ばれるものがあるのと同様でしょうか。

イレギュラーだからこそ人々の口に膾炙することになる。

それにしても和歌山まで何故搬入されたのか、その謎はまだまだ未解明でしょう。

住職は「全国の他の寺院にも、鉄の瓦が眠っているのではないか。これを機に日本への伝来の経緯が明らかになればうれしい」と話していた。

というコメントにあるように、気づいていない、情報発信されていないという理由で世に出ていないものが少なからずあるかもしれません。

ニュースで話題になって、「うちにもあったかな?」と担当者が動き始めてより多くの情報が集まる、ということになります。

そういった点ではメディアの発信する役割には大きいものがありますね。

さて本日もここまで。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。









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