第950回 2020/12/1〜7の歴史ニュース

1、身も心もキレイにして新たな年を迎えたい

12月になりましたね。

恒例にしていこうと思っている月間目標は「整理整頓」にしました。


身の回りも、情報も、心のあり方も整理したい今日この頃です。

早速昨日は部屋の掃除をしてスッキリしました。

さて、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。

ちなみに前回はこちら。

2、ニュースヘッドライン

①福岡県飯塚市の国登録有形文化財嘉穂劇場の運営主体である認定NPO法人が解散へ R14 C

②宮城県仙台市で仙台城の大手門復元へ R19 C

③長野県松本市で旧開智学校校舎、市立博物館・美術館を入場無料に R30 C

④石川県金沢市の近江町市場で1864(元治元)年に発行された鑑札を発見 R15

⑤新潟県村上市の上野遺跡で縄文時代後期前葉(約4千年前)の火葬人骨が大量に出土 R16


https://www.niigata-nippo.co.jp/news/local/20201202584775.html


⑥茨城県那珂市の民家のふすま下張りから親鸞550回遠忌記録を発見 R7

⑦宮城県石巻市の葉山神社に津波被害から修復された古文書を返却 R8

⑧兵庫県尼崎市立田能資料館が開館50周年 R15

⑨JR東日本が高輪ゲートウェイ駅周辺の品川開発プロジェクト計画エリア内において出土した高輪築堤の一部を保存へ R9

⑩ギリシャのパルテノン神殿にエレベーターを設置 R4 C

3、ニュース雑感

今回はなんといっても②の仙台城の復元に向けての話題が注目です。

これはまた別稿で紹介したいと思います。

⑦の話題もわが町の資料もレスキューしてもらったことがあるので

そのご苦労はよくわかります。

よく考古学は遺跡から次々と新たな発見があるから仕事がなくなることないな〜

って思っていたのですが、古文書もまだまだ世に出ていないものがたくさんあるので

歴史学者の研究は尽きることがありませんね。

③の公共施設を無料にして観光振興を図ろうという話題も今後の文化財、博物館を考える上で掘り下げたいネタです。

簡単にだけ触れると、本来は無料であるべき施設で、

もっと気軽に親しみを持ってもらえるように、

かつ税金を投入しても異論がでないように

社会に有益であることを理解してもらう必要があるんです。

たまたまTV番組で学芸員の置かれた現状が話題にもなっていました。

まずは知ってもらうこと、それが先にあるべきなのでしょう。

一方⑩の話題も気になります。

史跡名勝でも、特に宗教的な施設だったりすると険峻な崖の上にあったり

そこにたどり着くこと自体が修行になるような場所にあったりするんですよね。

一方でどんな方にもアクセスしやすくする、ということが善とされる価値観もあるわけで、

特に公的施設であればなおのこと公平性が求められます。

エレベーターをつけたり、手すりをつけたり、わかりやすい誘導看板をつけたりすると

本来の景観を変更してしまうことになってしまいます。

ある意味現代の価値観を反映した改変が残されることも歴史ではあるわけですが、悩ましいですね。


本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。


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