第615回 2019/12/24〜2020/1/6の歴史ニュース
1、2020年初のまとめ
2019年末から2020年初めにかけても、歴史に関するニュースは様々なものがありました。
毎週月曜日はフォロワーさんたちがTLに流してくれた
歴史ニュースをまとめてご紹介します。
ヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。
ちなみに前回はこちら。
2、海外の発掘情報から、予期せぬ発見まで
①中国陝西省で唐代則天武后の娘婿の墓を発見 R20
②奈良市の薬師寺で釣鐘を奈良時代のもの(重文)につり換え R66
③デンマーク・ロラン島で出土した5000年以上前のカバノキのやにの塊から完全なヒトDNAサンプルを抽出 R43 C
④ギリシャ南西部のピュロスで、青銅器時代の王族のものとみられる2つの墳墓を発掘 R12
⑤政府は公文書管理の専門職「アーキビスト」の公的な資格制度に基づく認証の付与を、2021年から始める方針 R16 C
⑥「架鷹図押絵貼屛風」が旧所有者である郡上藩主青山家の子孫に返却へ R32
⑦青森県鯵ケ沢町役場内の開かずの金庫から1893(明治26)年2月に起きた西津軽郡役所移庁事件(鯵ケ沢暴動事件)の関係資料を発見 R33
⑧中国陝西省西安市の新寺遺跡付近で前漢時代の道路跡を発見 R33
⑨愛知県豊田市にある寺のふすま絵の下張りから江戸時代前期の武家の帳簿や証文など大量の古文書を発見 R30
⑩東京都お台場の日本科学未来館で展示中の「マンモスの毛」の箱から毛を1本抜き取っていたことが発覚 R24 C
11奈良県の春日大社国宝殿で『最古の日本刀の世界 安綱・古伯耆展』を開催。3月1日まで R31
12三重県が「伊賀甲賀山論関係文書」を県指定文化財に R51 C
13 ドイツのベルリンでナチス・ドイツ高官、ラインハルト・ハイドリヒの墓が掘り起こされる R13
14福井県美浜町の若狭国吉城歴史資料館に奉行所で使われていた門を寄贈 R24
15中国河南省洛陽で見つかった唐代の官僚、李訓の墓標が吉備真備によって描かれたものだと判明 R70
3、2020年も社会は前に進んでいく
いかがだったでしょうか。
年末年始おもったよりニュースが多く、15件を超える分については
次回に報告します。
今回もっともリアクションが多かったのは15の吉備真備に関する話題。
当時随一のエリート学者であった吉備真備と、
遣唐使の受け入れ担当であった李訓との関係、気になりますね。
個人的には⑤の公文書を管理する専門家を養成する、と初めて国が言い出したのは画期的だったと思います。
ちょうど1年ほど前に福田康夫元首相が必要性を説いていたことが報じられていましたが
こんなに早く事態が動くとは予想できませんでした。
それだけ公文書管理の問題が国会でも話題になったということでしょう。
施策が成功するかはまだ未知数ですが、一歩前進と言えるのではないでしょうか。
公文書を専門家が管理すべき、ということを世間に知らしめてくれた、という点では、かの事件も怪我の功名、不幸中の幸い、というところでしょうか。
ぜひ貴方の気になったニュースもありましたら教えてください。
本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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