第1357回 2022/12/13〜2023/1/9の歴史ニュース

1、誰のための式典か

年末年始を挟んでかなり間が空いてしまいましたが、本日からまた通常運転に。

今年も我が町でも成人式(本年からは20歳を祝う会となりましたが)が開催されました。

お祝い事に水を刺すのはなんですが、本当に行政ですべきことなのでしょうか、と今年もつくづく思いました。

子離れ親離れできていない現代の親子関係を目の当たりにして、食傷気味です。

それはさておき、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。

ちなみに前回はこちら。

https://note.com/tunawataridori/n/n8c38613c71b0?magazine_key=m036a4a41e908

2、ニュースヘッドライン

①韓国国立海洋文化財研究所は群山市高郡山群島海域で高麗青磁、白磁、砥石など計356点の遺物を発掘 R5

②大阪府羽曳野市の百舌鳥・古市古墳群の峯ヶ塚古墳で3.52mの木製はにわが出土 R6

③山形大学の研究チームがナスカの地上絵を新たに168点発見 R18

④河南省の黄山遺跡で仰韶文化中晩期の穀倉地を発見 R6

⑤文化財の保護へCFが活発化 R19

⑥茨城県土浦市の武者塚古墳で円墳ではなく方墳であったことが最新の調査で明らかに R11

⑦新潟県新潟市歴史博物館に上杉謙信の書状など新たに408点の資料を寄贈 R14

⑧石川県の金沢美術工芸大学美術工芸研究ギャラリーで金沢市が全国の工芸資料を共同で収集するプロジェクト「平成の百工比照(ひゃっこうひしょう)」から、二〇一九(令和元)年以降の収集品を並べた展示会が、同市小立野の同大美術工芸研究所ギャラリーで

⑨大阪市の大阪歴史博物館が所蔵品の3Dデータを公開 R3

⑩福岡市の西新町遺跡で出土した“古墳時代の硯”について、福岡大学の研究チームが近世の硯であるという説を発表 R11 C

3、考古学界の最前線

いかがだったでしょうか。

みなさんの気になる話題もあったでしょうか。

個人的には⑩の硯の話題にはかなり反応してしまいました。

つい先日、最古の文字か?と話題になった弥生時代の硯についていたものが

調査中に付着した油性ペンのインクではないか、というショッキングな報道があったばかりです。

「考古学」の学問の信頼性に関わる問題でもあるので

報道にのせる前に十分議論を尽くしておきたいものです。

⑨の話題も気になります。

商用利用も可としているなど画期的ですし、

縄文土器から銅鏡、民俗玩具、難波宮の石組み遺構など、

規模も時代も幅広い資料がデータ化され公開になっているところが興味深いです。

ただ、こんなに面白いのにブラウザで見るビュー数がそれぞれ100件程度しかないのは不思議です。

もっと見られてもいいものではないかと。

まだまだ文化財のオープンデータは発展途上だし、公開活用のためにはPRする必要があるのだなぁ、と考えされました。

本日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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