第923回 2020/11/2〜11/9の歴史ニュース

1、木枯しは吹いたかな

今日はもう冬みたいな寒さでしたね。

皆様のところはいかがでしょうか。

毎年防寒対策を徐々に追加しながら

今ここまで完全防備してしまって、真冬はどうなるんだ

とか思いながら過ごしています。

さて、今回もヘッドラインの後ろのRはコメントをつけてリツイートした際にいただいた、いいねとリツイートの件数、Cはコメントがついたことを示しています。

ちなみに前回はこちら。

2、秋の発掘調査成果もぞくぞく

①中国内モンゴル自治区で北魏の祭天遺構の調査 R51

②栃木県日光市の歴史民俗資料館で「発見‼足尾の戦国時代」の速報展。11月29日まで R7 C

③福島県南相馬市の泉官衙遺跡の郡庁院跡で全国的に珍しい玉石敷を確認 R5

④兵庫県福崎町の県重要有形文化財「三木家住宅」が改装されホテルに R2

⑤石川県金沢市の中村神社で金沢城二の丸御殿の天井画が見つかる R9


⑥滋賀県草津市の草津宿本陣で特別展「本陣職はつらいよ 佐土原藩主急死事件とその後」を開催。11月29日まで R14


⑦岡山県岡山市の造山古墳で埴輪列を発見 R9

⑧岡山県倉敷市の大原美術館でクラウドファンディングを開始 R8 C

⑨茨城県や千葉県、栃木県の神社で、銅製の屋根や扉などが盗まれる被害が相次ぐ R15

⑩かるたの聖地「近江勧学館」でもクラウドファンディングを募集 R4

3、明日はどっちだ

いかがだったでしょうか。

最近「いいね」や「リツイート」をいただく数が少なくなってきて

私の一言コメントが面白くないのか、

そもそもニュースリツイートに価値が無くなってきたのかわかりませんが

続けて意味があるのかな、と考えてしまう時もありました。

それがたまたま私がリツイートしたことによって知りました!という嬉しいリプをもらったこともあり、もう少しやってみようかと思えるようになりました。

ひとまずはこのnoteが1000回を迎える頃には考えてみたいと思います。

さて、今回取り上げたニュースの中には、偶然ですが2件もクラウドファンディングの話題が入りました。

どちらもコロナの影響で例年通りの収益が上がらなくなり、存続のために資金を公募する、という意味あいが強いものです。

そしてどちらも普段から顧客に満足を与えているからか、

そもそも文化がそこにあること自体に価値を見出してもらえるからなのか

いずれにしても目標金額を達成して運営を続けられるようです。

このような場面を数多くみていると

博物館・美術館・文化財は誰がお金を出して守るべきか、ということについて

改めて考えさせられますね。

公共の財産である、という側面を重視すれば税金を投入して

利益を度外視してでも活動を続けるべきなのでしょうが

昨今は目先の減収に振り回され、文化芸術にお金をさくことができない自治体も少なくないでしょう。むしろこれから増えていくことは火を見るより明らかです。

だからこそ文化庁も文化財で稼げという発破をかけ続けているのでしょうし、

クラウドファンディングのような、価値を認めた人間が必要な資金を出す、という仕組みに収斂されていくのかもしれません。

つまり、お金を出しても守りたいと思ってもらえるような存在にならないと生き残れないということ。

それは地域住民だけでなく、遠くの誰かでもいいのだ、という時代になってきましたね。


本日も最後までお付き合いくださりありがとうございました。

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