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一年やって感じたハンドメイドイベント・委託販売・通販のメリットデメリットの話

Twitterでも少し話をしてたんですが、ハンドメイド作家、どこで売るのが一番いいのかって悩んでる人も多いみたいなのであくまで私の話になるんですが経験を交えて感じたことをまとめてみます。
作家さんによって得手不得手があるので私のやり方が正しいってお話ではないので、参考程度に読んでみてくださいね。

まずは手堅く有名で便利な通販アプリ利用

まずは作家さんはminneとかCreemaとかメルカリとか……
海外出店ならPinkoiとかEtsyとかを利用されると思うんです。
まぁ販売手数料10%前後で、売れるまでは無料参加ですし金銭的デメリットは一番低いので参加スタートにはもってこいですよね。

メリット

■前述したように手数料が一番安いです。
売れるまではお金もかからないので写真撮影して文章でPRさえすれば
もう販売はできる状態になるので手軽に始められますね。

■また売れたときの実績を他のSNSでもアピールしやすいです。
他作家さんの販売報告やSOLD OUTの字を見て、憧れたりしますよね(笑)
売れれば売れるほど、各種媒体も手数料で稼ぎたいのでどんどん勝手におすすめにアップしてくれます。売れる人ほどより売りやすくなるんですね。

■あと私はラッピング作業がすきなので、送料さえオーバーしなければやたらラッピングに力を入れて、複数買ってくれたりする人にはおまけに旧作をつけたりとか、喜んでくれるかなーって考えながら作業するのが楽しくて好きです。

■大きな運営さんがバックについているので(言い方)明らかなこちらの不備ではない限り、金銭のトラブルは起きにくいです。相談先がまず用意されているのが多少安心ですよね。メルカリだったら匿名配送も出来るので
個人情報の観点も安心です。

デメリット

■正確な数は確認してないですが、とにかくユーザーがめちゃくちゃ多いですよね、コロナで外に出なくなった人が増えてからハンドメイド始めた人も多いので、そりゃあライバルも増えに増えました。
そんな全国(出店先によっては全世界)にいる作家さんの作品の中から選ばれないといけないのってべらぼうに大変ですよね。
砂漠の中のゴマを探すようなもんです。
アプリに登録しただけではまず売れないでしょう。

■写真もお客さんの目をひくように撮影し、PR文も細かく分かりやすく書いて、SNSでも発信して、それでようやくアクセスが伸びて……

売れている人やすぐに反応が出る人なんてめっちゃ一握りです。
でも売れてる人が目立つからついつい自分の作品なんて……ってネガキャンする人もよく見かけますが。そんなもん当たり前なので腐っても仕方ないです。仕方ないですけど売れないと腐ります。

遠方でもお店が出せちゃう委託販売

これもハンドメイド作家の憧れだったりしますよね。
自分がその場にいなくても販売ができてお店を持てた感覚になれちゃいますよね。けどこれもメリット・デメリットは当然あります。

メリット

■なんといってもお客様が直接手に取ってくれます。
気に入ったらすぐに購入していただけるのでお客様も待たなくていいですし、配送中の事故も心配しなくていいです。
お店の方が宣伝してくれるので、あとはどこのお店に出店してるかだけSNSで話せばいいので楽です。

■イベント出店の話もあったりします。
私が委託していたお店さんはよく関西のイベントにお店ごと出店してくださって、参加しませんか?ってお声がけいただいたりしていました。

■ディスプレイもおまかせできました。(お店によるけど)
店に通いやすければ、自分で納品したりして入れ替えれるんですが
私はもう丸投げしてました。いい感じにお店さんが展開してくれてましたね。それをお店のSNSで宣伝してくれてました。
もちろん自分でお店に顔を出してスタッフさんとコミュニケーションとるのが一番いいと思います。知った人の作品のほうが売ってあげたいって気持ちになりますしね。

■遠方のお店でも出店できる。
私は大阪にいるけど、東京でも北海道でも沖縄でもお願いできるので
大阪は自分でイベント参加するようになったので、遠方で販売をお願いしたりとか分けてみてもいいかもしれません。
あと、一箇所だけにお願いすることにこだわらず、どこが反応のいいお店かを試すためにも、予算が合えば別のお店に転々とお願いしてもいいんじゃないでしょうか。当たるお店が見つかったらそこを拠点に……と考えてみてもいいと思います。

デメリット

■売れなきゃずっとマイナスになっちゃいます。
委託料っていうのが毎月発生するところがほとんどだと思います。
毎月数千円とはいえ売れなければなんのためにお金払ってんのかわからないですよね。これもそのお店の売れっ子さんならいいんですけど、そうでないならPRはスタッフさん任せになっちゃうので……売れても手数料はかかりますし、だいたい20〜30%くらい。なので予算が許せば続けられるって感じですかね。

■お客さんの顔が見えない。
どういう層が気に入ってくれたのかわからないので売れても次の作品に活かすデータがちょっと少ない気がします。
それとやはり買ってくれてありがとうございますって感謝の一言が直接伝えられないのってちょっと悲しい。

■それと、一般のお客様って少ない気がします。
同じような作家さんとかばかりがお店にきていて
ハンドメイドがすきな一般客って体感であんまり少ないような……?
お店によるかもしれませんけど、だいたい同業者な感じします。
大型店舗とかの中に併設されたお店とかだったら一般のお客様も多数来られるだろうけど、そういうとこは委託料も手数料もばか高いので私はまだ参加したことないです(笑)

もし委託を考えていて、それが通える場所にあるようなら月に一回でもいいので顔を出してお店の方とコミュニケーションとったほうがいいのは間違いなくお伝えしたい。
自分がお店の人の気持に置き換えてみたら、やっぱりお話直接聞けて人となり知ってる人のほうがこころなしか作品をちょっと強めに推したりしちゃいませんか?媚びろって話ではないんですが、仲良しな人の作品ってなんだか愛しく見えてきたりするものです。

作家の憧れハンドメイドイベント

ハンドメイド作家になったら一番の憧れだと思うんですけど(多分)
イベントに参加してお客さんとやりとりしながらFANを作ったりしたい!
っていう思いあると思うんですけど、私はイベントメインで活動してるのでちょっと長々と説明するので時間あるときにじっくり読んでほしいんですけども。

メリット

■お客さんとの距離が近い!
直接物販するので、自分の作品を思うままアピールできますし
見て!聞いて!触って!って自分からどんどんいけますね。(まぁこれは性格にもよりますけども)ネット通販や委託販売では得られない
「かわいい〜」って声が直接聞けてしまうのです。
こいつぁテンアゲだぜ!!!ってなります。なるんです。
ハンドメイド作家さんは予算や時間や体が許すなら絶対に参加してほしい。
絶対に。

■自分の作品がどの層に受けるのかをじっくり見て分析できるチャンスを逃しません。
自分の作品に反応してくれるお客さんがいたら
年齢はおいくつくらいなのか、客単価はどれくらいのものなのか
どんなデザインが反応がいいのか、イベント自体の客層も見てみてください。家族連れが多い日とかお年寄りが多い日とかもあると思います。
ふらっと立ち寄ってくれた感じなのか、わざわざ足を運んでくれたのかとかも、メモっていけばいつかいろんなイベント参加に役立ちますし、おいおい通販でも自分が作るものの方向性が定まってきます。

ちなみに私の作品の価格はそれほど高くなくて300円〜1500円くらいのものが多いんですけど、客単価平均は1000円くらい、20〜30代前半の方が多いです。
価格が低いのでたまに中高生くらいの子も。ニュアンスデザインが多いので、メインの年齢層も納得です。時々驚きのまとめ買いの方もいらっしゃいます。神かな?どちらの方向に拝めばいいかな?

■イベント会場によってついでに立ち寄ってくれる方にも期待できます。
ハンドメイドイベントONLYの会場だと、ハンドメイド作品の目当ての人しかいないので、それはそれで買う気で来てくれる人が多いので熱量が中々高いです。目も肥えているのであんまりつたない作品だとチラ見で終わるかもしれません。でも買う気で来ているっていうのはアツいです。存分にアピるチャンスです。

ハンドメイドイベントと、なにかのイベントを併設している会場も中々捨てがたいです。そんなに買う気じゃない人も中にはいますが、でも興味が出ちゃったなーってお客様が多いです。ハンドメイドって言葉自体が知名度上がってきてますから、ハンドメイド=素人が作ったものって認識も最近はかなり薄まってきていると思います。体感ですけどね。
SNSとかしてないお客様の層にも届くのでこれも参加できるならしたほうがいいですね。別イベントの宣伝とかもしてくれてるので集客ができていることが多いです。便乗しましょう。知ってくれる機会は多ければ多いほどいいです。

なお私は初めてのイベント参加はハンドメイドクリエさんでした。
同人誌即売会と併設された小さなイベントだったんです。
アウェイかな、と思ったんですけど、参加費も手頃で机も椅子もあって
100%同人誌即売のお客様がついでに見てくれたような感じだったんですが、友人の応援もあって黒字でした。イベント慣れしている主催さんが対応してくださるのでスムーズです。こちらは、イベント参加費とは別に、作家もお客さんも入場料ってやつを支払わないといけません。

あとはアルトヴァリエさんも同じような感じなんですが、
こちらもTwitterを見て来てくださった神と、ついでよりのお客様がかなり多く、また知名度も高いので黒字でした。私のことをまったく知らない人でも、お買い上げいただけるような場所だったので、チャンスはかなり高いといえます。こちらは作家側はチケットがあるのでそれがあれば入場料は不要です。自分を含めて5人まで入場できますが、椅子は2つしかないので必要なら900円くらい?で追加椅子をお借りしてください。あと当日は可能かわからないんですが1200円で机を一台足せるので次回足したいと思います。

大失敗をしたのはアイドールさんでした。売上はたしか1800円です(笑)
机丸々借りてこれ???みたいな。
お人形さんメインのイベントだったせいもあり参加者もめっちゃ少なく
ハンドメイドアクセサリーがアウェイ中のアウェイでした。
あと主催の宣伝もめちゃくちゃに少なくてTwitterでも宣伝してる作家さん自体もかなり少ないという感じでしたね。これは私はもういきません…(笑)
でも、だめだったなってわかったのはいいことなので経験としては失敗ではないですね!!!!!!(強がり)

とにかく直接お店が開けて売れる喜びは、作家生命が伸びます。
もしも売上すっからかんだったら腐らずに、イベントの場所が悪かったなとか、作品のレベル上げしよとか、宣伝頑張ろとか、次の目標が明確になると思うんで頑張ってください!!

デメリット

■大きなイベントは参加料が高いんですよね。
大きければ大きいほど集客は出来るんですけど、その分参加費も高いんで、
はたして採算が取れるのかい……?っていう不安は常につきまといます。
メリットのとこに出したアルトヴァリエさんは知名度あるし集客もできてるし信頼もあるし会場は広いし……けど机丸々借りて13000円ですからね。
交通費とか、食事もしないといけないし、友人に手伝ってもらわんとトイレとか行くのもお金とか作品とか盗難にあっても困るし、手伝ってもらってタダで帰すわけにもいくめぇ…お釣りも用意しなくちゃいけない…ってことでトータル2万は安くても飛ぶわけですよ私の場合ですけどね。
ここに商品の搬出入でクロネコヤマトさんを使えば送料もかかってきますよね。
そうなると売れても赤字の可能性が…ある……よくてトントン……ってこともあるので注意していただきたいのですが楽しいという気持ちが優先なので参加してしまいます。
あとはそこで少なからず知名度も上がるかもしれないですしね。経験値は確実に上がるでしょう。

■主催側が宣伝を怠ると大赤字するって経験もあります。
以前、InstagramのDMで参加しませんか?という声かけがありました。
それは東京にある某ビル内のイベントで、結構月に1〜2回は開催しているようです。駅からも近く、前回はこれだけの入店がありましたよ〜という実績もお伝えいただき、大阪以外のイベント参加もしたかったので、委託参加ではありましたが是非お願いしますと二日間の参加費をお支払いしました。
で、それが8月頃にお振込みし、開催は11月頃だったんですが
本当にギリギリまで参加作家の名前の入った画像もなく…どこに誰がどんな作品なのかもその画像ではわからず…やたらスタイリッシュではありましたけども(笑)そしてTwitterもInstagramもぜんぜんその日のイベントのお知らせがなくて、イベント当日にたった一枚だけディスプレイの写真。

それでどうやって集客してるんだろう?って不思議だったんですけど
結果たったの40名の入店で売上0円でした(笑)
当然搬出入の送料もかかってくるので赤字もいいとこです。
(在庫は壊れて帰ってきた子や台紙折れ曲がってる子もいたし……)
なので、もし参加するイベント検討するときは、どんな宣伝してるのかもしっかり見たほうがいいです。

当日はどんな様子なのかも写真も何もなくってほんとに開催してるんか…?とさえ思いましたもの…。宣伝してくれないと屋内のイベントはまず人来ないです。結構何回も開催してて集客できてないのは避けたほうがいいと思いますね。主催者さん自体が悪いとかそういう話ではないのできっと頑張った結果がそうなのかもしれないんですけど、そうはいっても一万円はけして安くないので宣伝ができないなら参加はしたくないです。

なのでこういう失敗があるから私は、この委託でのハンドメイドイベントをしたいと思ってるんですが、宣伝きっちりやって、近くのお店さんにもお願いしたり、ポスティングとか、地域の情報雑誌を使うとかやろうと思ってます。大阪の中でもやや郊外みたいな住宅地で開催予定なので……やっぱ地元の人に認知してもらわんことには0客もありえますので。こわっ。

■とにかく荷物がえげつないのよ。
場所によっては自分で運ぶしかないことがありますよね、ていうか私は節約のために全部持ち運んでます。配達使ってないです。
ディスプレイ用品とかも作品と一緒に持ち運ぶので一番でかいスーツケースと、めっちゃでかいバッグと、リュックを抱えて参加してます。
友人が車を出せるときは頼らせてもらってはいるんですけどね……来れないこともあるし毎回頼るのも申し訳ないので。
なので車出せる人は使ったほうがいいです…(笑)

■またディスプレイもセンス重要ですよね。
作品のクオリティを活かすも殺すもディスプレイ。
客足を寄せるもスルーさせるもディスプレイがものをいいます。
初心者さんはとにかくごちゃごちゃさせずに色を統一させてください。
無難なのは白(オフホワイトとか)
作品がクール系なら黒とか、グレーとか
ちょっとだけ攻めて柔らかいブルーとか、いわゆる北欧カラーみたいな。
100均の木材やペンキなんかで軽くDIYしてみてください。
下準備がちょっと大変なのもイベント参加の醍醐味です。

また、ハンドメイドイベント初心者さんには
別の機会でちょっとしたおすすめとかお知らせ致します。

長々と書いたわけですけども。

こんな感じで長々と語りました、まだまだ書き足りないけど書いてもダレるし不安を煽っても仕方ないのでこの辺にしました。
メリット・デメリットは私なりの感想で、冒頭でも書きましたが
作家さんによって合う合わないはあると思うのでとりあえず試してみてから考えてみてください。私はイベント派だなって落ち着きましたが通販も来年はもう少し頑張ってみます。
とにかく誰かの目に止まればなんとなく反応は増えていきます。
純利益は少ないけど反応が顕著なのでイベントを選んだというだけですね私の場合は。

また何か聞いてみたいこととか題材にしてほしい話もあればコメントください。そんな偉そうに語れるほどの有名作家ではなくて恐縮ですが、
だからこそ言えるお話ってやつもあるかと思いますので。
まだ見ぬ作家さんと縁つなぎができますように。
では、また。





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