ふとスイッチを入れた

朝起きて、天井を見上げて、ふとスイッチが入った。

「今日からダイエットしよう」

体重は、コロナの季節から着々と増えていて、私の平均体重より3kg増しが続いている。ダイエットもそうだけど、物ごとのスイッチが入るのは、突然起きる。

いつもいつも思考が頭の中を錯綜していて、混乱していて、巡り巡って、言葉がダダ漏れしている中で、ある時ルービックキューブがちーんと音を立てて（あれは音は出ないけど）、色が揃うように、ある朝、ふと何かが心の中で決まる。あの感覚は不思議だ。

彼と別れると決めた時も、仕事を変えようとした時も、大きな買い物をしようと思った時も、ルービックキューブが揃うようにふとスイッチが入った時だ。

私の部屋の天井は、真っ白で、部屋を囲む窓につけたロールスクリーンも真っ白で、シーツもベッドカバーも枕カバーも真っ白なので、「病室」とよく言われる。私自身も、朝、目を開けて、朝日で天井が白く照らされているのを見ると、私はもしかして、ずっと病院で過ごしているのではないかと錯覚をする。

わかっているのは、日々、言葉と思考に疲れていて、日々癒されたいということだけなんだけど、そんな中で、「ダイエット」なるかなりアクティブなお題が頭に生まれた。

ストイックな内容の方が実行しやすい。自分を追い立てる方が好きだ。しばらく考えて、ダイエットの目標を決めた。

①　食事の時間は、12時から20時の間に納める。バランスよく食べる。
②　毎日3km以上歩く。
③　ストレッチをする。

ストイックと言った割に、全くストイックではない目標がたったのだけど。とりあえず、この3つを実行する。

気持ちのスイッチに合わせて、しばらく動いてみる。これも春だからかもしれないな。