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双極性障害との戦い(4)

私は幸運な事に信頼できるドクター(おじいちゃん先生)と出会えた。

だが、私の症状に回復の兆しは全く見えなかった。
両親も疲弊していった。
ある日、ひどく奇声を出して大暴れした。鎮静剤の入った注射を無理矢理打たれた。だが効果はない。病院で3時間以上は「死にたい!生きていたくない!」と叫び、暴れ続けていたと思う。


おじいちゃん先生は一瞬悲しい顔をした。
「入院させる。お母さん、お父さんに連絡して。」


大きな病院へ連れていかれた。転院先のドクターが淡々と質問をしてくる。それに対し、攻撃的な態度をとっていた記憶がある。

緊急で(医療保護)入院となった。
私は目の前の景色に言葉を失った。太い鉄格子。トイレには壁はない。監視カメラが睨みつけている。床にマットレスと掛け布団だけ置いてある。そこは牢獄と言っても過言ではなかった。そこに私はひとり入っていった。そして、分厚い鉄の扉が閉まった。



to be continued…

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