こ たえない

私にどんな努力が必要だったのか
私は何を選ぶべきだったのか
自分で決めて動いてきたか

なぜひとりなのか
なぜ仲間がいないのか
なぜこんなに何も楽しめないのか
なぜこんな自分を責め続けるのか

人生の霧が晴れないのはどうしてか
私は折角生きているのに
どんな努力を怠ってきたというのだろう
私が選ぶ道はどれも困難に満ちていて
自分が選んできた道とは到底思えない

何もかもが険しいには理由があるのか
理由があってどうして答えがないのか

両親のいいとこ取りで容姿が整っていたり
そこそこ裕福で楽器を与えられて習い事
海外留学や海外旅行なんて当たり前
寂しさや退屈も面倒くさいから仲間はいる
安定を望んでいるけれど刺激も時々
愚痴はあるけれど追い詰められてはいない
そんなにひとりきりを感じない
そんなにムカつくこともない

全てを与えられても文句はあり孤独もある

何だか全てが羨ましい
ような
そうでもないような

自慢話の一つもないちっぽけな
私の経験こそが私だけのものだと感じる時

あぁこのちっぽけな経験が私の全てで
たったそれだけの事が私の人生かと思う

そんなもんだよというように風が吹き肩に落ち葉
そっと手で触れたら地に落ちた
これもまた小さな終わり