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麒麟がくる第44回は最終回に非ず!番外編へ続く!!

大河ドラマ「麒麟がくる」が遂に最終回を迎えた。
思えば、「麒麟がくる」ほど不憫な大河ドラマは
過去にあったんだろうか。

その不憫さはオリンピックイヤーと重なったことから始まる。
東京オリンピック開催期間中の5週分の放送回数が削られたのだ。
そして第1回放送の2か月ほど前になって
帰蝶さま役だった沢尻エリカさんが
麻薬取締法違反で逮捕されてしまい、急遽降板することに。
突然の降板かつ放送開始まで時間が無い中
主要キャストの代役が誰になるかでざわつき始める。
川口春奈さんがその代役に決定したものの
当初は経験の乏しさなどから不安視する声が多かった。
※メディアだけかもしれないけどw
しかし代役が決まったとはいえ
帰蝶さまが登場する10話まで既に収録済みだったため
川口春奈さん版で再度撮り直し。
そのため放送開始日が2週間後ろにずれることになった。
その上、現在でも世界的流行中の新型コロナウィルスが原因で
撮影続行が難しくなり、3か月ほど放送中断。
桶狭間の戦いの話が終わった時点で
放送打ち切りも有り得たのが「麒麟がくる」なのだ。
コロナ禍では感染防止策を取りながら進める必要があり
例年できたことが簡単にはできない状況だったはず。
撮影方針も脚本も当初予定していたものとは
変えざるを得ない箇所が多かったんじゃないだろうか。

こういう難しい状況の中でも
当初の予定通り最終回まで放送をこぎつけてくれた
「麒麟がくる」の制作に携わったすべての方々には
本当に本当に感謝しかない。
ありがとうございます!

というわけで
そろそろ最終回本編の感想に。

本能寺の変後の秀吉の中国大返しは
字幕だと1行程度の超高速大返し。
本能寺の変が起きる前から
秀吉はそれを察知していたので
奇跡的な大返し説ではなくて
計画的な大返しだった。
この辺は「麒麟がくる」の
聞き耳が早く抜け目のない秀吉らしさが出ていたと思う。
そこから山崎の戦いで十兵衛が敗れるまでも
数分のナレで終わってしまったが
まあこの辺までは事前情報もあったりで予想通り。

そして時は流れて秀吉が関白になった時代。
未だ麒麟はこない。
あれ?これじゃ麒麟こないで終わりそうだけど!?
と思ったら……
本当にこないで終わった(笑)
さらに驚いたことに
なんかもしや十兵衛生きてる?と思わせる終わり方。

それは、久々に鞆で公方さまとあった駒の話から始まる。
十兵衛が丹波の山奥に潜んで再び立ち上がるために備えている
そんな噂がある、と公方さまに話す駒。
公方さまはただの噂話だろうといった風で
信じてはいないようだったが
その後、駒は市場で十兵衛らしき人物を見かける。
十兵衛の名を呼びながら追いかけるものの
人込みをスルスルと抜けていく十兵衛に追いつけず
駒はその人物を見失ってしまう。
あの人物は十兵衛に間違いない
きっと麒麟がくる世をつくるために
いつかまた現れてくれる
そう信じていそうな表情を駒は見せていた。

そして最終回の最終カットは
十兵衛が馬でどこかへ駆けていくシーン。
そこで『完』の一字がドーンw

これ見終わってすぐの率直な感想は

と、不満タラタラ(笑)
十兵衛生きてるかもっていうのが
なんか都市伝説みたいな終わり方に感じて
それがモヤっとしちゃったのが一番の原因かなと思う。

でもこうやって不満をツイートしたり
いろんな人と最終回について話してる間に
なんかこの終わり方も別に有りっちゃ有りかな?
と気持ちが揺らぎ始める(笑)
そこへ更に止めを刺してきたのが
麒麟がくるの公式サイトに公開された
十兵衛こと長谷川博己さんのラストメッセージだ。

このメッセージで長谷川博己さんは
『十兵衛が生き残って江戸幕府をどうやって作ったのか』
という番外編を作ることに意欲を見せてくれていた。

このメッセージ動画を見た途端に
最終回の終わり方が急に凄くいい終わり方に見えてきて(笑)
「麒麟がくる」まだ終わってないじゃん!
江戸幕府が開かれるまで話は続くじゃん!
十兵衛、生きてるじゃん!!!
てな感じで不満よりも嬉しい気持ちで一杯になってきた。
なんてゲンキンな人間なんだ(笑)

定説では山崎の戦いの後に討ち取られた
と言われている十兵衛だから
死んでしまうのは仕方ない
と思っていたんだけど……
心の奥底ではそれが凄く嫌だったわけで
だからこその気持ちの変化なのだろう。
結局のところ「麒麟がくる」全話を見て
なんだかんだと十兵衛に感情移入してきた自分は
信長さま同様に
「麒麟がくる」の十兵衛が好きなのだ。
だからこそ史実、定説うんぬんはともかく
生きていると信じたい。
山崎の戦いのナレーションも
十兵衛が「敗れた」ことは伝えていたが
十兵衛が「死んだ」とか
十兵衛が「討ち取られた」とは言っていなかったことは
十兵衛の生存を示唆していると思いたい。

出来れば山崎の戦いでは
あの秀吉にも勝ってほしかった。
しかし流石にそこを捻じ曲げてしまうと
多方面からNHKにお叱りが飛んできそう(笑)

そして十兵衛が生きている限り「麒麟がくる」は続く。
十兵衛の大きな国造りへの挑戦は終わらないのだ。
麒麟を呼ぶまで死ねない・死なないのが
明智十兵衛光秀ということ、きっとそう。

もしかして十兵衛自身が麒麟なのかもしれない。
最終的にはそんなことも思いに至る最終回だった。

長谷川博己さんが言ってた番外編の企画は
計画があるのかどうかよくわからないけど
十兵衛本人がやりたいって言ってるんだから
NHKさんやってくださいよ~お願いします!!!

というわけで
「麒麟がくる」は第44回で一端終了。
ブログで第1回から書いてきた「麒麟で学ぶ」シリーズも
今回の最終回で終了となるので、なんかちょっと感慨深い。

誰かの役にたったのかどうかはよくわからないけど
毎週目的をもって続けられた自分を褒めてあげたい(笑)
まだ最終回分を書き終えていないので気は抜けないのだが。

ちなみに総集編が以下の日程で放送予定。

【放送日時】
2月23日(火・祝)/総合・BS4K
<総合テレビ> ※途中ニュース中断あり
第1章「美濃編」午後1時5分~午後2時
第2章「上洛編」午後2時~午後3時
第3章「新幕府編」午後3時5分~午後4時20分
第4章「本能寺編」午後4時20分~午後5時35分
<BS4K>
第1章「美濃編」午後1時5分~午後2時
第2章「上洛編」午後2時~午後3時
第3章「新幕府編」午後3時~午後4時15分
第4章「本能寺編」午後4時15時~午後5時30分 
【語り】川口春奈(帰蝶 役)

引用元:麒麟がくる公式サイト

総集編の語りは帰蝶さま(演:川口春奈さん)が担当なので
帰蝶さま目線で語られる「麒麟がくる」を楽しめる。
これはこれで面白そうだ。
総集編はブログに書くつもりはないけど
noteの方には感想を書くかもしれない。

左馬助も伝吾も利三も
みんなみんな生きてるといいなぁ!




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