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机上詩片⑮「レイルウェイ」

いつからか 四角い箱の中 レールの上 揺られながら

流れる 景色を ただ 眺めていた


代わり映えのない 日常は 

なにもかもが 順調すぎるくらいで

涙もでない 

涙もでないんだ


暇つぶしに 手にとった 世界さえ

僕らを 満たしては くれない

どこでもいい ここじゃない何処かへ

僕らを連れだして

誰でもいい

誰でもいいから


退屈に 慣れたフリして 揺られ続ける 僕らは

流れる 景色さえ もう 見なくなっていた

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