つくえ

机の引き出しは多い方がいい。中身は沢山詰まっている方がいい。 見て、聞いて、読んで、触…

つくえ

机の引き出しは多い方がいい。中身は沢山詰まっている方がいい。 見て、聞いて、読んで、触って、心ゆくまで詰め込みましょう。 沢山集まったら、細かく包んで、そこら辺に並べておきましょう。 いつか、誰かの、何かに役立ちますように。

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自由が生み出すもの

動く、食べる、寝る。 本来、生きるということは至極単純な営みです。 野生に生きる動物などは、まさにこの根源的で単純な営みに集中して生を全うしています。 弱肉強食、自然淘汰、食物連鎖… 野生にはこれら自然界の厳然たるルールや価値基準に背く生き物はまず、いません。 皆一様に生存競争を生き抜くための行動を選択し、より生き抜く確率を上げるために自らを進化させていきます。 そこには迷いも躊躇いもありません。 私たち人間も、かつてはそうした枠の中に収まっていました。 とこ

    • 机上詩片⑭「ねこ」

      みなもにあぶく ちいさなあぶく ぽこぽこ ぽこぽこ ちいさなあぶく すきとおる みずのなか めをこらす じっとみる ぽこぽこ ぽこぽこ さかなのこ くちを ぱくぱく さかなのこ おいしそう てをのばす おいしそう じっとみる みずおと ぱしゃり みずたま ぱしゃり てをみる ぽたり みずたま ぽたり うつむいて ひとこえ なく にゃあ

      • 机上詩片⑬「ナイフ」

        鋼のナイフは 命を殺す 切っ先向けて 握り締め 肉を 骨を 心臓を 突き刺し 切り裂き 抉り取る 切れば切るほど錆付いて 砥いで磨いて元通り 言葉のナイフは 心を殺す 口から飛び出す 無形の刃物 左の刃で 標的を 右の刃で 持ち主を 飛んで回って 切りつける 危険な危険な 諸刃のツルギ 切れば切るほど 鋭くなって 錆のニオイが キツくなる 傷も 刃も 悪臭も 二度と 元には 戻せない 鋼のナイフ 言葉のナイフ ためらい傷が一番痛い 一思い

        • 机上詩片⑫「耳の歌声」

          夕暮れの 帰り道 誰もいない 帰り道で 不意に聞こえた あの歌が 旅の途中 耳に届いた 誰かの歌が 名前も知らない 誰かの歌が おぼろげに けれど力強く 脳裏に焼き付いて 離れない 耳の歌声

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        自由が生み出すもの

          机上詩片⑪「灰色」

          テレビで、ネットで、噂話で 耳に流れて来るニュース 窃盗、殺人、汚職事件 遠い 遠い 自分とは直接関わりのないところで 毎日のように繰り広げられる 黒い 黒い 話 優しさ、思いやり、助け合い いつもの通り道 行き交う人々 変わらない日常の中に 時折 見つかる 白い 白い 気持ち 白いままでいられたら 黒い靄が払えたら けれども心はウラオモテ 天秤のように オセロの石のように 白と黒の間を 行ったり来たり だとしたら 心動かない時は

          机上詩片⑪「灰色」

          机上詩片⑩「青」

          青は 静かな海の色 強く 厳しい 水の色 命を 育む 水の色 青は 遥かな空の色 それはとても おおきくて 全てを包む 風の色 青い 海を眺めたら 強く 生きていけるかな 青い 空を見上げたら 大きな 自分になれるかな 流れる涙 感じる風  私の中の ちいさな 青

          机上詩片⑩「青」

          机上詩片⑨「目隠しをしよう」

          紙飛行機で 遊ぶなら コツは 知らない 方がいい 気まぐれで折った 紙切れが 気まぐれに吹いた 風にのり 気まぐれに ただ気まぐれに 落ちていくのが 好きだから  贈り物を 贈るなら 中身は 見えない 方がいい 開ける前の 喜びも 開ける時の 楽しみも 開けた時の 驚きも 贈ってあげたい 物だから 明日へ向かって 歩くなら 目隠ししてた 方がいい 辛いことも 楽しいことも 嬉しいことも 悲しいことも わかっていたら つまらない 見えていたなら

          机上詩片⑨「目隠しをしよう」

          机上詩片⑧「忘れる」

          忘れるって 怖いこと いつまでたっても 憶えていたい 大事な大事な 記憶の粒が 大きな時間の せせらぎに ほつれて ちぎれて ほころびで さらさら流れて 消えていく ワタシの大事な タカラモノ ワタシをおいて 行かないで それとも おいて行ったのは ワタシなの? 答えはだあれも 知らなくて やがて 疑問も 流れてく 忘れるって 大切な事 痛みも 憂いも 悲しみも 大きな 時間の せせらぎに カドが取られて 丸くなり 削れて 小さくなってゆく

          机上詩片⑧「忘れる」

          机上詩片⑦「のっぺらぼう」

          パパのえを かいたよ おおきな パパの えがおの え パパに みせに いったよ パパは つまらそうなかおをして いったよ 「パパは つかれてるんだ あとに しなさい」 やがて ぼくのえのパパの えがおが いなくなったよ ママのえを かいたよ やさしいママの えがおの え ママに みせに いったよ  ママは おこったかおになって いったよ 「ママは いそがしいの あとに しなさい」 やがて ぼくのえのなかのママの えがおが いなくなったよ ぼくのえを か

          机上詩片⑦「のっぺらぼう」

          机上詩片⑥「かいちゅうでんとう」

          おひさまは あたたかいね おんなのこは いいました そうだね あたたかいね おとこのこは いいました おひさまは あかるいね おんなのこは いいました そうだね だけど それだけかな おとこのこは いいました おひさまは ほしを みんなを てらしてくれる けれど ほしも みんなも おひさまを てらしはしない おひさまは さみしいんだよ おんなのこは かばんから  かいちゅうでんとうをとりだして まぶしい おひさまのひかりにむかって  よわい ひかり

          机上詩片⑥「かいちゅうでんとう」

          机上詩片⑤「ひまわり」

          いつか どこかの 空の下 二輪の ひまわり 咲いていた 同じおひさま 仰ぎ見て  同じおひさま 見送った いつか どこかの 空の下 いつもの おひさま 見ていたら もひとつ おひさま やってきた どちらの光も まぶしくて  どちらの光も 魅力的 ひまわり 私は 西を向き ひまわり あなたは 東向く ひまわり 私は 言いました このまま 真っ直ぐ 歩いていくと 離れ離れに なるのかな ひまわり あなたは 言いました このまま 真っ直ぐ 歩いても

          机上詩片⑤「ひまわり」

          机上詩片④「オオカミとウサギ」

          かよわい うさぎ そんな瞳で こっちを みるな はらを すかせた おおかみの こころに あいた ちいさな あなに 迷いという名の くさびを うつな かよわい うさぎ 喰うか 喰わぬか 生きるか 死ぬか はらぺこおおかみ 足を止め その場にがくりと 膝をつく 怯えたうさぎは 逃げてゆき はらぺこおおかみ 横たわる 喰うか 喰わぬか 生きるか 死ぬか はらぺこおおかみ 考えた これで おれは 死ぬだろう そして あいつは 生きるだろう これで いいの

          机上詩片④「オオカミとウサギ」

          机上詩片③「蜘蛛」

          おれは こどくな くもだった 寂びれた 空き家に いとをはり 迷った 羽虫を 捕まえて その日を しのぐ ろくでなし あるとき 蝶が 舞い込んだ ぼろけた 空き家に 不似合いな 色鮮やかな アゲハ蝶 世間知らずの アゲハ蝶 そいつは ふらふら飛んできて 空き家の まどに 羽おろし ものめずらしそうに おれをみて 目を 輝かせて こう言った 「そっちへ いっても いいかしら」 色鮮やかな アゲハ蝶 世間知らずの アゲハ蝶 しばらくぶりの ごちそうだ

          机上詩片③「蜘蛛」

          机上詩片②「神様のかくれんぼ」

          点を打ったら 零次元 線を引いたら 一次元 面になったら 二次元 立ち上がったら 三次元 時が流れて 四次元 重みを感じて 五次元 君に惹かれて 六次元 弾き返され 七次元 熱を蓄え 八次元 意志を燃やして 九次元 答えを求めて 十次元 謎が深まり 十一次元 どれほど解を求めても 果てなき神のかくれんぼ いつかあなたの驚く顔が 見たくて今日もn次元

          机上詩片②「神様のかくれんぼ」

          机上詩片①「窓辺の君と」

          君の声を 聞いたら 朝に なったよ 君は 窓の外から 手を 振るよ 君の事は 知らないけど 君の事が 好きなんだよ 僕の事は 教えないけど 僕の事を 好きになってよ 君の声が 消えたら 夜に なったよ 君のいない 窓辺に 手を 振るよ 君と僕は  遠い世界 離れ離れ 僕は君を探しに 夢の中 君の事は 知らないけど 君の事が 好きなんだよ 僕の事は 教えないけど 僕の事を 好きになってよ

          机上詩片①「窓辺の君と」

          感情プロファイル~その①「めんどくさい」~

          やりたいことがないわけじゃない。 やった方がいいこともわかっている。 ただ、めんどくさくてやる気が起きない。 結果、やるべきことをやらないまま終わってしまったり、取り掛かるまでに時間をかけすぎてしまったりする。 皆さんも経験があることと思います。 私もしょっちゅうあります。 こうして記事をしたためている間にも、私の脳はしきりに「めんどくさいよね?もうやめよう?ね?」と話しかけてきますし、心は誘惑に負けてしまいそうになっています。 そもそも、何故ヒトはやるべきこと

          感情プロファイル~その①「めんどくさい」~