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机上詩片⑪「灰色」
テレビで、ネットで、噂話で
耳に流れて来るニュース
窃盗、殺人、汚職事件
遠い 遠い
自分とは直接関わりのないところで
毎日のように繰り広げられる
黒い 黒い 話
優しさ、思いやり、助け合い
いつもの通り道
行き交う人々
変わらない日常の中に
時折 見つかる
白い 白い 気持ち
白いままでいられたら
黒い靄が払えたら
けれども心はウラオモテ
天秤のように
オセロの石のように
白と黒の間を
行ったり来たり
だとしたら
心動かない時は
灰色なんだろうか
雨の降りそうで降らない
曇り空を見上げながら
そんなことを考えていた
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