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息子とお出かけ【音声と文章】

山田ゆり
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1376
※note毎日連続投稿1414日をコミット中1376日目。
※冬に自転車はありえない。息子はいない。今回は妄想の世界を楽しみました( *´艸`)
※音声・文章、どちらでも楽しめます。




おはようございます。
山田ゆりです。



今回は
息子とお出かけ
をお伝えいたします。




今日は久しぶりに良いお天気だ。
「お父さん、本屋さんに行きたい」
目玉焼きをつつきながら小3の息子が僕に言った。


「よし、じゃぁ洗濯物を干したら出かけよう」

僕は食事を済ませ洗い物をシンクの中においた。
洗濯機の中から手際よく洗濯物を取り出し庭の物干しざおに干し始めた。


「僕もやりたい」
息子はTシャツをバフッバフッと振ってハンガーにかける。
それは僕の真似だった。
ジーンズはくたくたにならないように手でパンパン叩いた。

あっという間に干し終わり僕たちは身支度を整えた。



歯磨きしながら台所に来たら洗い物がそのままだったのに気づき、
僕は歯ブラシを口にくわえながら茶碗を洗った。
洗い物は左側のカゴに置いて乾かしておく。


「お父さん、できたよ!」
ジャンバーを着て帽子をかぶった息子が部屋にやってきた。

大きくなったものだ。

「おぉー!早いねぇー」

僕は息子の前にしゃがんで
ズボンのすそが少し折り曲がっていたのを直してあげた。

そして鷲のような手の恰好をして息子の頭に手を置き
目を見ながら何度か軽くポンポンした。

「よくできたね。がんばったね」
息子は鼻を膨らませて嬉しそうにニーッと笑った。



息子の目を見上げるような高さになっていた。
いつの間にか息子は成長していた。

こころも体も僕が知らないうちに大きくなっていた。

いや、知らないうちにではない。

こうして時々、息子の成長を感じることができている。



世の中には子どもがまだ寝ている早朝に家を出て
深夜に帰宅する父親はいっぱいいる。

大半はそうだろう。
そして子どもの成長を遠目で見ながら家族の為に身を粉にして働いている。


それに比べて僕は幸せだと思う。


歯磨きができるようになった。
自分で着る服を選べるようになった。
靴ひもを結べるようになった。
時間割表を見てランドセルに教科書を入れることができるようになった。


息子はできることが確実に増えてきている。
その過程を僕は一つ一つ感じることができている。




「さっ、行こうか!」


大小二つの自転車が家の前を出発した。
今日は良いお天気だ。

大きい影と小さい影が重なったり並んだりしながら、
自転車はゆっくりと進んでいった。


季節はまだ真冬だが
頬にあたる風は心なしか暖かく感じられた。






今回は
息子とお出かけ
をお伝えいたしました。

本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。 

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。

山田ゆりでした。





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