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「ただの紙切れ」と言われて【音声と文章】

山田ゆり
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※note毎日連続投稿1700日をコミット中! 1698日目。
※聴くだけ・読むだけ・聴きながら読む、
どちらでも数分で楽しめます。#ad 




おはようございます。
山田ゆりです。



今回は
「ただの紙切れ」と言われて
をお伝えいたします。




今どきの給料明細書は、紙でいただくものではない事は情報として知っていたが、娘たちが就職するようになってそれを実際に見聞した。


毎月の給料明細書は自分でスマホのアプリに入って行って確認する。



それに比べ、昭和の雰囲気が漂う私の勤務先はいまだに旧態依然としている。

給料明細書を印刷する。
それを入れる封筒に〇月分を毎月入れて印刷をする。

その給料明細書だけが入った封筒を給料日当日に社長が社員一人一人に手渡しする。
受け取る側は、両手でそれを神妙な顔をしていただき深々とお辞儀をする。

これが給料日の一つの儀式になっている。
それは不思議な光景だとは思う。


遠く離れた営業所には給料前日に封筒に入った明細書を仰々しくも宅配便で送る。



賞与に至ってはもっと昭和的だ。
未だに現金支給である。しかも1円単位まで。
だから賞与の作業はとても時間がかかる。


ある日、明日が給料日という時に、他市の営業所のAさんが本社にお見えになった。
彼女は今年、女性で唯一、飛びぬけた役職に抜擢された方だ。


直属の上長から「給料明細書はAさんに持って行ってもらいましょう。」と指示をいただいた。その分、送料が浮くからだ。


私はAさんに給料明細書の入った封筒の束を手渡した。


すると彼女は
「あぁ、タダの紙切れね。」とおっしゃって体を半分、向こうに向けて右手にたばこを持ち、左手でそれを受け取った。


社長からいただく時は両手で受け取って深々とお辞儀されているのに。

勿論、そのお辞儀をする行為自体が正しいとは思ってはいない。


しかし「ただの紙切れ」と言われ、自分を全否定されているような気がした。


私はこの「ただの紙切れ」のために、毎回、たくさんの時間を費やしている。お金が絡むことだから間違いは許されない。
特に業務多忙な月は、残業をしてそれを作っている。


それなのに作っている本人に向かって「紙切れ」と吐くその方の品格を疑った。
その言葉には私に対する軽蔑を感じた。


封筒に入った給料明細書はほとんど開封されないと思う。それは自分も時々そうだから分かる。

それを未だに続けている会社の姿勢が古いのだとも思う。
しかし、それはその担当者の責任ではなく、それを選択している代表者の意志である。

その方は日ごろ思っている給料明細書に対するうっぷんをたまたま今、晴らしたのだ。




旧態依然とした会社のやり方にも問題がある。
しかし、それを仕事としてやっている本人に向かって「ただの紙切れ」と言い切る人を会社の主要人物の一人に抜擢していることは残念なことだと思う。



今はペーパーレスの時代だ。
「ただの紙切れ」と言われて傷ついている方が古くさいのかもしれない。

しかし、紙のあるなしの問題ではなく、上に立つ者の品格の問題だと、今回の件に関しては思う。





今回は
「ただの紙切れ」と言われて
をお伝えいたしました。

本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。 

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。

山田ゆりでした。








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