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マスク熱中症?

久しぶりに体調を崩してしまった。なんだかわからないダルさ。起き上がると吐き気と頭痛が来るので、寝ていて気持ちの悪さに耐えるしかなかった。半日たって水分をとっていないことに気づき、スポーツドリンクを飲んだ。お腹がゴロゴロして気持ち悪い。それでも水分をとらないとまずい。夜になって、家族が食事をするにおいに、ウッときてとうとうはいてしまった。トイレの床を自分で拭いてアルコール消毒した。コロナ感染の可能性を考えると、家族を危険にさらせない。ふらふらしながらがんばって片付けた。

なんだか少しすっきりした感じで、横になっていたけれど、考えたら水分が全然取れていない。脱水でも起こしたら、と急に不安になって寝ながらスマホで調べた。麦茶でミネラルもとれるとあったので、少しずつ飲んだ。スポーツドリンクよりもお腹に負担がない感じがした。

具合の悪いときは、朝が来るとほっとする。夜中に眠れないとあれこれ不安ばかりおおきくなるから。あい変わらず起き上がる気になれない。考えたら、今日も水分もほとんどとれないまま1日過ごしたら、大変なことにならないだろうか。休日当番医を探して点滴してもらえば良くなるかもしれない。

地域の休日当番医に電話すると、あれこれ聞かれた。熱はあるか、嗅覚障害はあるか、最近身近に発熱のある人はいるかなど。コロナの感染拡大が再び心配になっている状況で、慎重な対応だ。幸いチェックリストにはかからなかったため、診察してもらえることになった。

診察してくれたのは女性の医師で、マスクにアイシールドと感染対策もきちんとしていて、安心した。経過も丁寧に聞いてくれた。胸の音や、のどの炎症を見て腹部の触診、爪の状態など一通り終わり、「脱水症状はそれほど出ていませんけれど、点滴を希望するならばしますよ」と言われた。せっかくだから、点滴してもらうことにする。

点滴は場所を変えて処置室で行うとのこと。ベッドが8台ほどある広い部屋にもう一人女性が横になっていた。離れた場所に寝転んだ。その人も間もなく旦那さんに付き添われて帰ったので、私一人になった。なんだかほっとした。点滴する間に他の患者から感染したのでは話にならない。

二時間の点滴が終わった。期待したほどの体調改善はなかったけれど、今日は休日で検査もできないため、帰ることになった。ちょっとふらつくし、帰りの車で吐いてしまったらと、心配になって看護師さんにビニール袋を一枚もらった。待合室では、中学生くらいの男の子がお母さんと座っている。トレーニングシャツ姿で、いかにも練習から直行したように見える。暑かったから熱中症だろうか。

家に帰ってもらった胃薬(ファモチジン)を飲んだ。調べたら胃の不快感、急性胃腸炎、胃潰瘍にも効くらしい。意外と強いお薬なんだ、と思った。整腸剤程度かなと思っていた。しかも、調べて驚いたけど、この薬今コロナの治療薬としての可能性に期待されているらしい。中国で安価で一般的な薬で飲んでる人が多く、重症化を防いだ一因を今研究中だとか。だとすると、今日の先生、なんて優秀なんだろう。

お薬の効き目が出たのか、少しずつ体調も良くなってきた。それにしても、今回何が原因だったのだろう。金曜日の仕事でいつもより長く残って仕事がんばってしまったのが良くなかったかもしれない。やけにマスクしてるのが辛くてしかたなかった。マスク熱中症というのもあるらしい。仕事中マスクは外しにくいけれど、少し外へ出るなどして酸素をしっかり吸ったり、体を冷やした方がいいかもしれないと思った。まだまだこの生活は続くのだから。


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