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ここでなら

いつもだったら週末は山へ出かけるのだが、この土日は天気が荒れ気味。予定していた低山に行くことはあきらめた。季節はずれの雪混じりの雨やどんよりした空。

冬の寒い日でさえも、よく山に登ってきた。葉を落とした木々の間から見える青空が綺麗だったり、冬の空気のきりりとしたところがよかった。3月になると、里山にはロウバイやミツマタが咲き、足元には福寿草やスミレも顔を出していた。

今年も春が来たなぁ、、、と思っていたところに、この数日の荒れた寒空は厳しい。

残念だけど、山はあきらめて里山のふもとを散策した。カタクリが咲くという場所へ行ってみた。しばらくあちこち探しまわったけれど、あの特徴的な模様の葉を見つけることは出来なかった。
その代わり、落ち葉のあちらこちらからシュンランの花が顔を出している。春を告げる野生蘭。可憐な蘭なのに、冬枯れた林の落ち葉の中から真っ先に頭を出している姿が勇敢に見えた。

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