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曖昧な境界線


寝入り端夏の名残りが見えたのに
夜明けの風に毛布引き寄せ

まだまだと暑さ居残りきめていて
9月はじめは夏だか秋だか


♫*:..。♡*゚¨゚゚・ 

昨夜は久しぶりに熱帯夜が続いた頃を思い出した。
生ぬるい空気を感じながら
昼のみならず、夜の巻き返しも企む夏の意図を感じてしまったからだ。

あれこれ考えながら右を向いたり左を見たり...
それでもいつの間にか眠っていたらしい。
以降目を覚ます度に気温が下がっていくのを肌で感じていた。

明け方、ヒヤリとした空気を足下に感じて意識が戻る。
ぼんやりしたまま毛布を手繰り寄せた。

次に目覚めた時、意識になだれ込んで来たのはまるで盛夏のような蝉の声。
残り少ない夏を惜しむかのように渾身の力を込めて鳴いていた。

そうだ、これが9月の面白さだ。
季節の境目がわからなくてそこがいい。

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