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ロットゲイムの物語

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刹の家で半住み込みで働いている元女海賊、 ロットゲイムの昔のお話。
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記事一覧

ロットゲイムの物語1:お嬢様と元海賊《新生》

所属してた海賊団が第七霊災の被害で解散して、陸に上がったのは何日前だったかな、とふと考え…

ロットゲイムの物語2:お嬢様と元海賊《新生》

第七霊災からあっという間に数年。 相変わらず、帝国の連中がこっちを睨んでるけどどうにか、…

ロットゲイムの物語3:お嬢様と元海賊《新生》

「…バデロンの親父に会わなきゃ。」 冒険者って言う傭兵みたいなことをする連中が居るんだけ…

ロットゲイムの物語4:お嬢様と元海賊《新生》

「…ひとまず、今のお話を記録したから…これ、本部に届けていただいて良いかしら?」 食事と…

ロットゲイムの物語5:お嬢様と元海賊《新生》

そんなこんなあって一年ほど幸い、あの騒ぎからは忙しいけど、楽しい日々だった。 お嬢さんの…

ロットゲイムの物語6:お嬢様と元海賊《新生》

次の日からは都市内にあるギルドやらお店やらを見学したり品物を見て見たり魔物の討伐を請け…

ロットゲイムの物語7:お嬢様と元海賊《新生》

 それからしばらく、ウルダハに滞在してて時々、《パッシング・マーシナリー》にも寄るようになった。刹はいないことのほうが多いみたいなんだけど、たまに鉢合わせたりはした。最も、店員状態だからあれこれ話したりはしないで軽く挨拶するだけ。家で働かないかって話はまだ返事してないんだけど、早く返事をしてくれとかは一度も言われなかった。そういう話したよな?と、アタシがちょっと不安になるぐらい全く振ってこない。ほんの一言二言、元気にしていたか冒険者は楽しいか、とやり取りがあったくらいだ。いや