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鯨月
2024年6月26日 18:31
産声をいつ上げたっていい たとえばおのれが産まれたいときどこまでも走っても走っても終わらない 朝も夜も永遠じゃない爪が伸びることが許せなくてもいい 生きたい気持ちがあればいい塩に触れとけゆくおのれをただ見つめ 梅雨に死ねるならそれでもいい雨粒が肌に触れる冷たさは冬より命のぬるさがある風鈴の「リン」の音だけを拾ったら硬くて冷たくて孤独だった雲太陽雲雲雲雲 青葉闇 ひとつ夏